洋酒の旅(モルトウィスキー編)
バーボンはアメリカのウイスキーで、スコッチほどの繊細さはないようです。度数も高めで、いかにもアメリカらしく少しぐらいのことは気にしない大らかさが飲む側にも必要です。西部劇に出でくる酒屋でガンマンたちが飲んでいる酒がバーボンです。その酒場は荒くれ者のガンマンがたむろし、酒はガブ飲みです。常に緊張感が漂い、よそ者には難癖をつけ、すぐケンカを始めたりする。とても日本人が入れるようなところではありません。小心ものの私は部屋の隅で西部劇でのジョン・ウェインが酒場の主人に何を飲むか聞かれ”BURBON!”とかっこよく答えるのを真似して、1人で渋い声で”ばあぼん!”といってちびちびすすります。んで--結構美味かったりする。
ワイルドターキー 8年

どこの酒屋にもある定番のバーボン。久しぶりに飲んでみましたが、モルトウィスキーをしばらく飲んでいたためかあまり美味しく感じません。甘味もあるのですが辛くスパイシーな味が勝っていてとても辛口に感じます。昔はもっとコクのあるどっしりとした味だったような記憶です。101ブルーフ=50.5度と高めのアルコール度数。バーボン樽を強く焦がすことで有名ですが、若い木を無理やり焦がしたような感じです。2000年に蒸留所の火災が発生してから、何かが変わったのでしょうか。さすがアメリカ。細かいことは気にしません。大体こんな味でよいのでしょう。


praice 2,080円
day 2012.6.5
評価 ★
ジムビーム ブラック

バーボンの王様、ジムビームの最上級品とうたわれていますが、値段的にリーズナブルで結構だと思います。味はくせがなく、まろやかです。
ジムビームの白は以前飲んだことがありその時は美味しくないと思っていました。しかしこの黒はいいですね。スタンダードバーボンではないでしょうか。ワイルドターキーより、刺激がやわらかく甘味もしっかりと出ています。



praice 1,980円
day 2012.7.3
評価 ★★★★
メーカーズマーク

赤い封蝋が特徴です。見方によっては血が流れているような残虐なシーンをイメージします。(俺だけか?)材料の中でライ麦を使う部分を小麦を使っているため滑らかな舌触りと味になっているそうです。手作りで少量生産で丁寧に作られているそうです。ネットのレビューも美味いが圧倒的に多いです。しかしジムビームブラックに比べ、味の濃さや熟成感は薄い感じがします。よくまとまっていて美味しく飲み易いですが個性のないバーボンだと思います。それにしても名前は()いいねえ。冷たい水での
トワィスアップ(1:1の水割り)がお勧め。



praice 2,280円
day 2012.7.17
評価 ★★★
フォアローゼス ブラック

プロポーズした相手が、受ける返事として4つのバラのコサージュをつけてきたとか。そんなロマンチックな話には無縁の私が飲んで、え!、バーボンてこんなに美味しいの?と感じました。これは驚きです。創業者がプライベートバーボンとして作ったといわれるもだけあって、甘く、こくがありまろやかでスムーズ。香りもすばらしく申し分のない味です。4本目にして最高(私にとって)のバーボンに出会った感じです。こりゃあいいわ。





praice 2,780円
day 2012.11.7
評価 ★★★★★
オールドフィッツジェラルド 1849

 これもすばらしいバーボンです。もともと高級品として売り出されたものでスタンダードでも8年熟成品です。メーカーズマークと同じで小麦を使っていることから、甘みもありシルクのような舌触りとなっています。若い頃にショットバーでバーボンが好みだと言っていた時、店のマスターが数ある中から出してくれたのがこのバーボンでした。当時は味も良く解らず飲んでいたのですが、改めて酔っていない状態で飲んでみると、確かに美味しいバーボンです。正統派で気品漂う味です。まさにオネストバーボン、エレガントバーボン。これも最高峰の一角かも。





praice 2,880円
day 2012.12.8
評価 ★★★★
 
オールドエズラ 12年

 ラベルにリアルシッピンウイスキー(すするように飲む酒)と書いてあります。50.5度の度数ですが、オーク樽で12年の熟成を経て、まろやかに仕上がっています。バーボンで12年はスコッチでいう15〜18年物と同格。しかし比較的リーズナブルな値段で手に入ります。世界NO1の販売量のジャックダニエルに対抗するために生まれたエズラブルックス。その高級品であるオールドエズラ。コストパフォーマンスもまずまずといったところです。デザインから来るイメージはアメリカ西部といったところで、都会のビルや豪華客船で飲むイメージではないですね。味も骨太で男っぽいバーボン。ワイルドだぜぇ〜い!




praice 2,980円
day 2013.1.30
評価 ★★★★
オールグランダット114

 オールドグランダットの最上級品となっています。高年熟成かどうかわかりませんが、最上級品をこの辺でとどめておくところが潔いと思います。ターキーやオールドエズラを超える57度という高度数のバーボンです。この上はブッカーズとブラントンシングルバレルしかないのでは?どんなに強烈かと思いストレートで恐る恐る飲むと以外にスムーズです。ライムギ比率が高いせいか今まで飲んだバーボンと違う独特の香で、濃く深い味がします。 度数が強いので水割りは1対1ではなくて、2:1くらいが飲みやすいと思います。水で割っても甘味があり、しっかりとした味は高品質なバーボンであることを証明しています。日本では知名度があまりないのですが、ぜひ一度お試しを。NO1と推する人も多いのでは?と思います。飲み口が良いのですが、如何せん

度数が強い、調子に乗って飲むと意識が無くなります。

praice 2,980円
day 2013.4.24
評価 ★★★★★
I.Wハーパー ゴールドラベル

 1885年万国博覧会にて金賞受賞ということで作った人の名前と同時に商品名となっている誰もが知るバーボンの銘酒でありますが、キリンがスタイリッシュバーボンと名前を付けハイボールなどを推奨し、以外にも角瓶クラスと同列にしています。コーン比率が86%と高いのが特徴といっても味は解りません。15年以上の古酒も使用、ミディアムライトで軽くスムーズな飲み口と言われていますが、はっきりいって値段相応でたいしておいしくありません。何も飲むものがないときに飲むウイスキーかな。


praice 1,650円
day 2013.7.6
評価 ★★
エライジャクレイグ 12年

 バーボンの父、エライジャ・クレイグ牧師が造ったと言われる。昔の牧師は呑兵衛だったんすかね?、高年熟成の為か、他のバーボンより赤みはさらに強い気がします。イギリスのウィスキーマガジン誌でも2年連続で最高評価を受けているとか。香も良く(といってもバーボンはほとんど同じですが)、メロー&スムーズ=まったりと飲みやすいです。度数は47℃でオールドグランダッドやオールドエズラなどに比べ低いのですが、1対1の水割りで飲んでいると、すぐに顔が火照ってきて、酔っぱらってしまいました。これは気持ちのいい酒だ。甘味があるが甘すぎず、香があるがきつすぎず、かなり美味しいと思います。コスパ最高。又買いたいと思わせるおすすめの一品。



praice 2,570円
day 2014.12.7
評価 ★★★★★