苗場山(2145m)


個人山行 sue
【日  時】 2021年6月12日
【メンバー】 2名
【天  気】 くもり一時晴れ
【山  域】 信越
【記  録】 大赤沢新道1合目6:50 – 猿面峰(7合目)9:30~9:50 – 苗場山山頂12:10~13:05 – 坪場13:40 – 栃川15:50 - 和山コース登山口16:50
    




昨年の夏、津南町のHPに大赤沢新道が廃道になったことが公表された。これからは刈払いを含め登山道の維持管理がされないということだ。


今回の登山ルートは大赤沢新道から登り、和山コースを下るというどちらもほとんど登山者がいない道を歩いた。

車を1台和山コースの登山口に置き、大赤沢新道1合目から登り始める。登り口には昨年来たときにはなかった「通行止」の看板が立てられていた。



大赤沢新道はほとんどが樹林帯の中を通るルートなので1年くらい刈払いをしていなくても全く問題なく歩ける。木の階段や金属製のハシゴなども一切なく実にいい道だ。理由はわからないが廃道にするにはもったいない。



7合目の猿面峰で初めて苗場山が姿を見せる。目の前に大きく広がっている。



9合目からの最後の登りは急な雪渓となり今まで1000m近く登ってきた足にはつらい。前日下山したと思われる単独行の足跡があった。



雪渓を過ぎて道がなだらかになるとすぐに山頂の標柱があるところに出る。ここまで誰にも会わなかったが祓川コースと小赤沢コースから登山者が来ている。山頂ヒュッテ前のテラスで大休止をしてから下山を始める。山頂湿原の木道はまだ雪に埋もれているところもあった。



小赤沢コースの9合目坪場から左に折れて和山コースに入る。まだ雪が多く人が歩いた形跡は全くなかった。小赤沢コースはここで湿原は終わるが和山コースはこの後も針葉樹林の中の小さな湿原をいくつも通過する。木道は全くないので少し遠慮がちに湿原の中を歩くことになる。



標高1800m付近で山頂から続く平坦地を離れて平太郎尾根につけられた急な道を一直線に下る。4合目からは右に折れて栃川の渡渉点に向かう。これが激下りで、道というよりは急斜面にロープが垂れ下がっているだけだ。渡渉点にはペンキの印もあるがわかりにくい。



栃川を渡るとようやくブナ林の中の平穏な道になる。最後は林道を10分ほど歩いて10時間の行程を終えた。