笠倉山(907m)


会山行 sue
【日  時】 2021年11月23日
【メンバー】 8名
【天  候】 曇りのち晴れのち曇り
【山  域】 魚沼アルプス 小滝沢周回コース~笠倉山
【時間記録】 健保センター登山口7:50 – 駒の頭9:05 – 黒禿の頭10:05~10:20
       – 笠倉山10:50~11:05 – 林道駐車場11:20~12:10 - 駒の頭13:10
       – トヤの頭13:45 – 涸沢山14:10 – 桑原山14:35 – 登山口15:15
  



 天気に恵まれない会山行魚沼アルプスは、今回が3回目の挑戦になる。晴天を願ったものの先週までの好天は過ぎ去り今週はずっと雨の予報だ。
 それに今年自分が担当した会山行はこれまですべて雨に降られていて、もう完全無欠の雨男になってしまっている。


 山行当日は夜明け前の激しい雨の音で目が覚めた。県内全般に雨の予報でも魚沼地方だけはそれほど悪い予報ではない。天気予報とメンバーの晴れ女、晴れ男パワーを信じるしかない。

 待ち合わせ場所の道の駅に着くころには雲の切れ間から少し青空も見えてきた。雨よ降るなと祈りつつ登山口に向かう。

 駐車場からすぐのところに笠倉新道の登山口はある。登山道に入ってすぐに急登が続く。とても里山の登山道とは思えないような険路だ。
 
 《笠倉新道登山口 すぐに急登が始まる》

 激登りは標高差で150mくらい続きその先は痩せ尾根となって展望が開ける。このあたりからなんと青空が広がり日も差してきて暖かくなる。駒ケ岳はまだすっかり雲に隠れているけれどこれから全容を見せてくれるだろうと期待が高まる。
 
 《青空が広がってきた。笠倉山が見える》

 痩せ尾根を過ぎると道はブナ林の中を緩やかに登り、やがて駒の頭(680m)に出る。展望は良好で目指す笠倉山や遠くの山々がよく見える。
 
 《後方は、下権現堂山、上権現堂山、唐松山》

 駒の頭から黒禿の頭(772m)までも道はよく整備されているが、落葉の下の地面が滑りやすくて慎重に歩く。
 黒禿の頭からは大力山に続く尾根や小出方面もよく見える。そして、なんとなんと、八海山の山頂と駒ヶ岳の山頂が見えてきているではないか。再び雲に隠れないうちにと長居をせずに笠倉山(907m)に向かう。
 
 《黒禿の頭から大力山と小出の町並み》

 笠倉山へはいったん舗装された林道に出て、200mほど先の広い駐車場から再び登山道を登る。車で来れば笠倉山まで30分で登れるが、それでは岳人魂が許さない?
 
 《「←笠倉山登山口」「黒禿の頭→」と書いてある》

 
 《もうすぐ笠倉山山頂》

 笠倉山山頂は360度の大展望。昨夜雪化粧した駒ケ岳と八海山が大迫力だ。ほかにも見える山々を指呼していったらきりがない。山頂は広くはないのでかえって高度感もありまさに展望台といった感じだ。
 
 《越後駒ヶ岳》

 
 《八海山》

 
 《未丈ヶ岳》

 県内には暴風警報や波浪警報が出ているところもあるのにここはそよ風程度。しかし、標高900mの風は冷たく、駐車場まで戻ってお昼にする。
 
 《駐車場の奥が笠倉山登山口》

 下山ルートは駒の頭までは来た道を戻る。道中、晩秋の森の贈り物をいただきながら歩く。あまりの大収穫に狂喜乱舞する一幕も。
 
 《道標とベンチの上に並べられた森からの頂き物》

 駒の頭からは笠倉新道を通らず小滝沢左岸側の稜線を周回して下山する。途中、トヤの頭(671m)、涸沢山(619m)、桑原山(558m)の3つのピークを通る。どこも展望良好だ。
 午後になると、晴れていた空に我々が山を降り始めるのを待っていたかのように雲が広がってきた。駒ヶ岳や八海山にもかかり始めたので、長い休憩もとらずよく整備された道を下った。
 
 《最後のピーク桑原山から駒ヶ岳》



 今回は6つのピークを通ってきたがいずれも展望良好だった。コースは全区間よく整備されていた。
 山頂周辺は良く刈払われ、道も広すぎるほどに刈られている。そのため、もともと高い木が少なくてながめのよいところが、さらに見通しがよくなっている。
 各ピークの標柱は新しく建て替えられ、それぞれにベンチも置かれていた。
 近年人気の魚沼アルプスだが、整備する地元の方の熱意があってのことだろう。



 ようやく実現できた会山行魚沼アルプスでした。1週間も前からずっと天気予報を気にし、23日が近づくにつれて憂鬱になっていましたが、予想外、想定外、まさかの晴天でした。絶大なパワーを発揮していただいた晴れ女、晴れ男の皆さんに感謝です。