ジャクズレガッチ(守門山系1099m標高点)
【山の神トンネルの先に明かりは見えたか】
個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日 時】 2022年4月2日(土)
【メンバー】 M,ゲストN
【天 候】 晴れ
【山 域】 守門
【地 形 図】 守門岳
【実録時間】 ジャクズレ沢橋(標高470m)08:20 - 1099m標高点11:00 <昼の憩い> 11:52
- 1005m三角点 12:14 - 山の神トンネル前スノーシェッド 12:37 - ジャクズレ沢橋 13:05
残雪期とて天気もいいし雪も多いし今日はジャクズレガッチ(守門山系P1099m)に突撃である。
いつぞやの12月は深雪の中,標高差約200mを3時間以上格闘したジャクズレ沢右岸側の尾根からジャクズレガッチに至り,下りはジャクズレ沢左岸側の尾根を周回して戻る作戦である。
【取り付き】
まずは山の神トンネルの二つ先のスノーシェッドを出たところに駐車し歩き出す。
予定の尾根を見上げると予定ルート一番の急登部分は大きく雪が割れて黒々としている。
ここはジャクズレ沢側の斜面に回って予定尾根に上がることにする。
上がることにするが,これが厳しい。
雪割れの急登斜面下を巻いてジャクズレ沢側斜面に至るところが厳しい。
日は当たってきているが雪は腐りきってはいないので失敗すると振り出しの道路まで戻りそうである。
ここは双六をしている場合ではない。
【ジャクズレ沢側の斜面,尾根は雪切れで藪】
枝を掴み息も絶え絶え何とかシールでジャクズレ沢側の斜面に至るが,その先はそれなりに急で日が当たっておらずガリっぽい。
ここで先週に引き続きスキーアイゼンを装着する。
テレマークにしてから10年以上になるが,あてにならない記憶によると4回目のスキーアイゼン装着である。
10年以上で4回のうち2回が今シーズンである。
こんなことでいいのだろうか。
ガシガシとトラバース気味に徐々に高度を稼ぎ,ようやく標高740mの三角点の上の尾根にたどり着く。
そこから登る予定だった尾根を覗くと登りと反対側の斜面には雪が付いていて日も当たっていて厳しくは無そうだが,雪庇を超えるのに苦労しそうである。
【740m三角点尾根】
この先はもう楽園である。
ブナの尾根をゆるゆると登ると今までは眺めていただけの842m標高点だ。
その先の意外と広々とした斜面の先でいつものタモ沢からのルートに合流する。
振り返れば毛猛三山,越後三山が素晴らしい。
最後の小ピークの右下を巻いて斜度が一気に緩くなるとジャクズレガッチの頂上台地は近い。
【842m標高点手前】
登りの途中で大地の自然館に続く道路が見下ろせる。
浅草岳に登るのだろうか車の数がすごい。
守門黒姫への駐車場所にまで繋がっていそうに見える。
同じルートに集中し,もはやスキー場のようになっているのではないだろうか。
こちらは二人だけの静かな山である。
【ジャクズレガッチ(1099m標高点)】
1099m標高点で穴あきブナに挨拶し,昼の憩いをとり1005m三角点ピークの鞍部に滑り込む。
昨日の雪だろうかストップ雪がところどころあるが快適なザラメである。
鞍部からは1005m三角点ピークの西側斜面をトラバースで巻こうとしたが快適ではないということで1005m三等三角点ピークにそのままジグを切って登る。
【1005m三角点への登り返し】
【1005m三角点】
【1005m三角点からの尾根】
あとはザラメの快適尾根を滑って降りるだけ。
889m標高点からは適当に道路に向かって滑るだけ。
と思って滑ったところが大間違い。
889m標高点と思っていたところは,はるか手前の930mポコである。
それに気づいたのは間抜けなことに道路が見えてスノーシェッドの出口に至る急斜面を滑り降りたところである。
なんとそのスノーシェッドは山の神トンネルの手前のスノーシェッドなのである。
【山の神トンネル手前のスノーシェッド】
とぼとぼと長~い山の神トンネルを歩けば担いだ板の重さにその暗さがしみじみ肩に染み入る約二人なのであった,トホホ。
よい子はしっかりとルートを確認して滑ろう!
【杉の右手尾根上部,雪割れの下を巻いた。】