今回のお目当ては「森の妖精」レンゲショウマに会いに行くこと。この花を見るためにはるばると群馬・長野県境の鼻曲山(1655ｍ)まで出かけた。
途中アクシデントがあって到着が遅れてしまった。
登山口の群馬県二度上峠の狭い駐車場はすでに満車。高崎側に少し下ったところにある広い駐車場から出発する。峠からは間近に雄大な浅間山と、遠くに北アルプスも望むことができた。
くっきり見えた浅間山
登山口からは丈の低いササが広がる広葉樹林の中の緩やかな道をずっと行く。ほとんど展望のない樹林帯が続くが、道を少しはずれて踏み跡をたどったら榛名山が見えた。
榛名山と遠く群馬・栃木県境の山々
８月とは思えないほどさわやかな天気でさほど汗も出ず快適に歩く。
しかし、行けども行けどもササ原でレンゲショウマはいっこうに姿を見せない。少し不安になって下山してきた人に聞いてみると、この先の急な斜面にたくさん咲いていて今日が一番の見頃だろうとのこと。一気に期待が高まった。
ササ原の道は日陰で涼しい
鼻曲山もだいぶ近くなり道が急になってくるとササがなくなった。そしてそこにはレンゲショウマが咲いているではないか、ここにも、あそこにも、ほんの足元にも。しばし「森の妖精」の撮影会となった。
レンゲショウマの咲く森を行く
レンゲショウマの森を過ぎるとまたササ原になり、すぐに鼻曲山の山頂に着いた。山頂からは西上州の山々が見渡せた。山頂には休憩にちょうどいい木陰があり、そこでランチタイムとした。
鼻曲山山頂到達の証拠写真
山頂からの展望は南東方向のみ 妙義山と西上州の山並
山頂からは来た道を戻った。念願のレンゲショウマに出会え、一日中好天に恵まれいい一日だった。
🌸 レンゲショウマ
レンゲショウマは日本特有の植物で東北地方南部から近畿地方の主に太平洋側の山林に生育いるようだ。ということは新潟県にはないのだろう。
この花はアップで撮影されることが多いので写真を見ると大きな花のように思ってしまうが、実際は直径３㎝くらいのちょっと小さめの花だ。「森の妖精」としてはこのくらいがちょうどいいかな。
この時期に鼻曲山を訪れる人のほとんどはレンゲショウマが目的だろう。写真を撮っている人も多かった。けれど、自生地には写真を撮るために踏み込んだと思われる跡があちらこちらにあり少々痛々しかった。