鳥海山(七高山)


会山行 sue
【日  時】 2022年9月17日
【メンバー】 7名
【天  気】 晴れ
【山  域】 鳥海山
【時間記録】 聖篭新発田IC4:45 – 祓川登山口駐車場9:20
       登山口(5合目)9:35 – 賽の河原(6合目)10:20 – 御田(7合目)10:45 – 七ツ釜(8合目)11:20 -
       氷ノ薬師(9合目)11:25 – 七高山13:35~14:20 – 登山口17:15
       



 9月15日の例会で、17日からの穂高岳の計画は台風接近のため中止が決まった。それでも、東北方面は18日までは天気が良さそうなので急きょ鳥海山に新たにメンバーを募って行くことになった。。

 鳥海山は遠い。しかも今回は秋田県側からの入山なので夜の明けきらぬうちに出発する。
 ところが、祓川までの長い道のりもあとわずかという中島台まで来たところでなんとその先が通行止めになっているではないか。まったく土地勘がないので困っていると、ハイカーのお姉さんが祓川へはいったん来た道を戻ってから行くしかないと教えてくれた。
 来た道を戻り、なおも鳥海山に背を向けてかなり下ってから鳥海山のすそ野を延々と走り、やっと標高1175mの祓川の駐車場に着いた。予定より1時間近くも遅くなった。
 祓川は矢島口ルートの5合目になる。矢島口ルートの起点からここまでは直線距離でも12㎞以上、標高差で1000m以上もある。昔の登山は今のようにお気楽ではなかったのだろう。

 到着が遅れたので支度をしてすぐに出発する。歩き始めてまもなく木道のある竜ヶ原湿原となる。湿原の入口に大きな祓川ヒュッテが建っている。湿原を越えると祓川神社があり冷たい水が湧いている。
 
 5合目竜ヶ原湿原の木道を行く。正面の鳥海山は山頂付近に雲がかかる
 
 祓川神社を過ぎると背の低い樹林の中の急な山道になる。しばらく登ると開けた平地に出て前方にガレ場が見える。このあたりが賽の河原だろう。
 
 6合目賽の河原

 ガレ場を登り色づき始めたイワイチョウの草原を過ぎると大きな池塘がある7合目御田だ。まだ雪が消えて間もないようで名前のわからない白い花が一面に咲いている。9月の半ばを過ぎてもこのお花畑はさすが鳥海山。
 
 7合目御田(おだ)は大きな湿原

 岩がゴロゴロした道を登って行くと避難小屋への分岐に着く。小屋は小さいながらもきれいに管理されていて、泊まってみたいというメンバーの声も。
 分岐の先で足下に異様な景観の沢が見える。水量が多いとすごい迫力だろう。
 
 8合目から七ツ釜を見下ろす。火山地帯の沢だ

 8合目までは順調に登ってきたのでこの調子ですぐに山頂かと思いきや、この先は長くつらい道となった。9合目までは岩だらけの道が続く。巨岩が埋め尽くす涸れ沢を横断すると9合目氷ノ薬師は近い。
 
 8合目(七ツ釜)から9合目(氷ノ薬師)へ。青空が広がり行く手に七高山が見えてきた

 9合目から山頂へは傾斜が急になる。しばらくは石畳の道で歩きやすいが、やがて小石混じりのザラザラした急登になる。途中で何度も立ち止まり息を整えながら一歩一歩登ってようやく七高山山頂。
 
 七高山に続く舎利坂。本コース一番の難所

 山頂からは目の前に最高峰の新山がせまるが、かなりエネルギーを消耗したため「新山まで行こう」とは誰も言い出せず、暗くなる前に下山することにして来た道を戻った。
 
 七高山山頂

 
 岩の道は下りもつらい。しばし休憩

 
 日没近くなって祓川に到着

 登山口の駐車場から少し下った所に祓川キャンプ場はある。今夜はここでゆっくりテント泊とする。きれいなトイレ、水量豊富な炊事場、絶景、そして無料。申し分ないところだ。


 翌朝は飲酒組と散策組に分かれる。竜ヶ原湿原の周りに一周20分ほどの散策路があり立派な展望台もある。ここからの鳥海山がすばらしい。
 
 テント前からの御来光

 
 展望台から鳥海山。左のスカイラインを登って行った

 朝食後テントを撤収して、朝8時からやっていて、しかもおひとり様350円という麓の猿倉温泉で汗を流し、それから猛暑の酒田市内で観光して帰った。