荒倉山(砂鉢山1432m)


会山行 sue
【日  時】 2023年10月29日
【メンバー】 7人
【天  気】 曇り
【記  録】 新潟4:00 = 大積PA 5:00 = 信濃町 IC = 旧戸隠村荒倉キャンプ場8:30
       登山口9:15 - 紅葉の岩屋9:45 - 霧見岳10:45 - 砂鉢山11:45~12:35
       - 地蔵峠12:55 – 尾倉沢古道入口13:30 - 荒倉キャンプ場14:25



 荒倉山は信州百名山の一座ですが、かなりマイナーな山で参加した皆さん誰もがどこにあるかもわからない山で、山行企画者さえも登ったことのない山でした。
 それでどこにあるかというと、戸隠山や飯縄山のさらに南にあります。有名な山々の陰に隠れ注目されることはありません。ここは旧戸隠村と旧鬼無里村の境界でもあります。わざわざ県外から来てこの山に登る人間は変わり者の部類に入るのでしょう。
 
 また、この山は鬼女紅葉(きじょもみじ)伝説で有名な山なのですが、悠峰登山隊としては企画者を始め伝説の詳細など知る由もありません。ただ、ネットで「鬼女紅葉」を検索するといくらでも出てきます。
 
 荒倉山とはこのあたりのいくつかのピークを総称した山名ですが、今回は最高地点の砂鉢山を目指しました。木々に覆われた低山ですが全体的に岩山です。今回歩いたコースはこの山のメインコースですが、他にもいくつかコースもあるようです。
 
 さて、荒倉山へは高速道路の信濃町インターを降りて飯縄山の東の山麓を通って、善光寺から戸隠高原に続くバードラインに出ます。バードラインを離れて南進して旧戸隠村の中心部を通り抜けて曲がりくねった道を進み、登山口の荒倉キャンプ場を目指します。キャンプ場への看板は多数あるのですがカーナビも混乱するほど狭い道を通ります。
 
 キャンプ場に近づくとのぼり旗が立っていました。そこには「鬼女紅葉まつり」と書かれています。祭りの日だったのです。
 でも、かなり山奥の祭りです。車中では、誰もいないんじゃないかなどと話していたのですが、キャンプ場に着いてビックリ。紅白の幕が張られ人も車もいっぱいです。立派な能舞台もあります。皆さん間もなく始まる65年間続いているこのイベントの準備に忙しく動き回っているのです。いきなり別世界に迷い込んだような驚きでした。
 
 駐車場係の人に誘導されて車を停めたもののどう見ても場違いです。ここからザックを担いで歩き出すにはかなりの勇気が必要です。
 祭りの駐車場を出ることにしてキャンプ場の奥まで行って車を止めようやく登山の準備を始めました。新潟を出発して4時間が過ぎていました。
 
  
 キャンプ場のはずれにある登山口です。

 
 木々が色づいた沢沿いの道を歩いていきます。
 
 
 紅葉の岩屋。鬼女紅葉が隠れ住んだという岩穴があります。
 
 
 紅葉の岩屋から狭い稜線上に出るとアップダウンが続きます。
 
 
 昔から歩かれていた道のようです。
 
  
 木々の間から戸隠西岳方面です。
 
 
 霧見山(1400m)山頂で小休止です。
 
 
 落葉に埋もれた登山道を慎重に下ります。
 
 
 稜線上を歩けないところは急斜面のトラバースになります。
 
 
 樹林におおわれていますが岩山です。
 
 
 苔むした岩場は滑りそうです。
 
 
 カエデの木が多く赤やオレンジ色の紅葉が目立ちます。
 
 
 最高峰砂鉢山(1432m)山頂でお昼。稜線上で唯一の広い平坦地です。
 
 
 砂鉢山を過ぎるとおだやかな登山道に変わります。カラマツ林の中のカエデが鮮やかです。
 
 
 尾倉沢古道を下ってきました。昔の峠越えの道です。ここからキャンプ場まで林道を歩いて戻ります。

 休日にもかかわらず山中では誰にも会いませんでした。登山者の少ない道ですが、きちんと整備されていました。
 天気のはっきりしない日でしたが、雨にも降られずラッキーでした。