水沢山(1194m)


会山行 sue
【期  日】 2023年 12月17日(日)
【天  候】 晴れ
【メンバー】 6名
【行  程】 新潟5:30 = 小千谷IC = 渋川IC = 水沢観音駐車場8:45
       水沢観音駐車場9:00 - 見晴台石仏10:30 - 水沢山10:45~11:00
       - つつじヶ丘11:40~12:20 - 憩いの森13:05 - 水沢観音13:30



 12月の登山は大変だ。晴天の日はごくわずかで荒れた日が続く。冷たい雨やみぞれ、湿った雪は真冬の雪よりやっかいだ。晴れ男、晴れ女でさえ登山日和に恵まれるのは本当に稀なこと。
 というのは新潟県の話であって、鉛色の空の下から谷川連峰のむこうの関東平野に出れば、青空からまぶしい陽光が降り注ぐ。
 というわけで、今回は榛名山群の東端にある水沢山へ県外遠征だ。水沢山を越えて二ツ岳まで足を延ばす計画にしたものの、新潟方面は雪が強まるとの予報のため水沢山だけにして早めに帰ることになった。
 
 水沢観音の駐車場には登山者のものと思われる車がかなりあった。広い駐車場から露店をのぞきながら寺の境内に入り、本堂の脇の急な石段から登り始める。
 
 
 石段を過ぎると傾斜は緩くなり、その先のスギ林を過ぎるとすっかり葉を落とした広葉樹林が続く。風もなく日がさして暖かいので薄着でも十分だ。
 
 
 道はだんだん急になり延々と木の階段が続く中、登頂を終えて下山する人、あとから登って来る人、何往復もしているランナーなど様々な人が行き交っていた。
 
 
 この山は単独か2人で登っている人が多い。地元の人がよく来ているようで日常のあいさつなど交わしている。悠峰隊は6名の団体なのでこの山では特異な存在だ。
 
 まったく下ることなく広葉樹林の中の急な階段をひたすら登りつめると十三体の石仏がある見晴台に出ていきなり展望が開ける。これはちょっと感動ものである。
 目の前は裾野を広げる赤城山と渋川市街。さらに右方に続く前橋、高崎市街、遠くに筑波山、ずっと南方に新宿のビル群とつまようじのように見えるスカイツリー。
 山頂から下って来た人が富士山も見えると教えてくれた。期待が広がる。
 
 
 

 石仏から先は山頂に続く稜線上を歩くようになる。この稜線の北側からは冷たい強風が吹き付けてこごえるような寒さだ。
 山頂からは情報どおり富士山が見えた。西上州の山並みの上に真っ白な頂をのぞかせていた。山頂は360°の大展望で、石仏の見晴台からは見えなかった妙義山がその特異な山容を見せている。谷川連峰から上州武尊、日光白根山方面は雲がかかっていた。
 

 

 山頂はあまり広くないうえに風が冷たいのでお昼の休憩はもっと先に行ってからにする。ほとんどの人が山頂往復のようで山頂を越えて先に行く人はいなかった。
 しばらくは風の強い狭い稜線上を歩いたが、しだいに緩やかな地形になり風も弱まった。
 

 舗装道路を横断し遊歩道のようなゆるい道を進むとつつじヶ丘休憩所に着く。トイレやベンチがあり赤城山の展望もいい。先ほどまでいた水沢山の頂も見える。ランチタイムにはちょうどいい。
 ここは伊香保に近いのでロープウェイの山頂駅の音が風に乗って流れてくる。
 

 つつじヶ丘をあとに憩いの森に向かって下る。ヤマップには載っていないけれど歩きやすい道だ。
 憩いの森からは交通量の多い車道を歩いて駐車場に戻ると登山者の車も少なくなっていた。朝のぞいた露店で買い物をして帰路についた。
  


 水沢山は地元に親しまれ年間を通して登山者が絶えないようです。ちなみにヤマップのこの日の活動日記には23件の水沢山の報告があります。
 渋川市民の散歩コースみたいな山ですがよそ者にも十分楽しめました。