Kreuzjoch@チロル


個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日  時】 2024年2月3日(土)
【メンバー】 M,ゲストU,D夫妻
【天  候】 快晴
【山  域】 チロル
【実録時間】 駐車場所【標高1,945m】09:07 - 林道終点【標高2,060m】09:59 -
       クロイツヨッホ 11:57< 昼の憩い >12:45 - 駐車場所 13:33



 昨日の小雪から予報どおり今日は快晴である.

 昨日のエージェントMを交えた秘密会議で雪が確実にあるキュウタイスキー場手前のクロイツヨッホに突撃と決まった.
 
 
 【駐車から見上げるノルトケッテ山群】
 
 土曜日のこととて昨日,確認した駐車場はすでにいっぱいで,反対車線にも駐車車両がある.
 反対側車線に停めようにもなかなかに交通量があるので,一旦Uターンをするために先に進む.
 すると大きく除雪された場所があり,数人が山スキーの準備をしている.
 地図を確認すると,ここからも目的地クロイツヨッホに行けるようだ.
 むしろ,ここの方が良いようである.
 
 
 【駐車場所】
 
 早速,道路を横断して雪の壁を上がる.
 上がるが,ここが本日一番の危険が危なくてデンジャラスなのである.
 固く凍って氷のステップを慎重に上がる.
 なにしろ,すぐ脇を制限速度70Kmの車両が音を立てて通過していく.
 失敗したら一巻の終わり!
 道路を横断したら,ちょっとだけツボ足で登り,まずは日陰で凍った林道を最低部まで滑る.
 自然に止まるスノーシェッドの上でシールを着ける.
 
 
 【ここでシールを着ける.】
 
 
 【林道を歩く.】
 
 そのまま林道を歩くと直に日が当たり軟らかい5cm程度の新しい雪となる.
 となるが,これが大変!
 シールにその雪が付き,あっという間に雪下駄誕生!
 参りましたわ,D隊員のシールワックスを塗り付けてもあっという間に雪下駄誕生.
 
 
 【雪下駄作成】
 
 雪が付かないように良く踏まれたトレースを歩くが,すぐに雪が付く.
 雪が付かないように,常に押し付けて歩かないといけない.
 大変に疲れる!
 結局2回シールワックスを縫ったが,気休めにしかならなかった.
 
 
 【右岸側を行く.】
 
 しばらくはトラバースで右岸側をトレースに従ってひたすら歩く.
 ひたすら歩くとワンちゃんも喜んで歩いているようだ.
 
 
 【ワンちゃんも登る.】
 
 標高2,100mを超えると右岸も左岸も無い典型的なU字谷,カールとなる.
 当初登ろうとしたルートとこの辺りで合流する.
 人気のルートのようで,多数の登山者が次から次と登ってくる.
 この辺りでようやく目指すコル.クロイツヨッホが見えてくる.
 既に滑っていく人も多数いる.
 
 
 【クロイツヨッホが見えてくる.】
 
 
 【クロイツヨッホへの最後の登り】
 
 綺麗だったトレースに約二人はツボ足で歩いたかのように雪下駄の穴を開けながら,約一名は息も絶えだえ登る.
 この辺りから場所によってはそれなりの風が吹いている.
 みんな風の無いクロイツヨッホの下で休憩している.
 
 
 【クロイツヨッホ到着】
 
 
 【バックのピークはミッターツァゲルコッフ:2,628m】
 
 コルは風が強いので,皆さんに倣ってコル下の風の当たらないところで昼の憩いとする.
 
 
 【昼の憩い】
 
 どこでも滑り放題であるが,あまり人が滑っていないところを狙って滑る.
 このころには西側の斜面は日陰になっていて,思いのほか楽しく滑られる.
 ただし,ところどころ崖となっていたりデブリの塊があったりするので,注意して滑る.
 概ね登ってきたところの上部を滑っていく.
 フィルムクラストした斜面に太陽の日が反射して綺麗だ.
 
 
 【滑った斜面】
 
 
 【滑り放題!】
 
 
 【登ってきた谷を目指す.】
 
 
 【フィルムクラスト】
 
 そのまま登った林道よりも上部を滑っていくと,ほぼ登り返さずに駐車場所に至る.
 約一名は,私のことですが下におり過ぎて,とぼとぼとみんなが待つところまで登り返したのであった.

 
 【当初駐車する予定だったところ】

 
 【―:登り ―:下り ―:HP公開ルート ※GPSデータから手書き】 

 そして,インスブルックに戻って昨日と同じ秘密の会食場所で反省会を執り行った.
 ふと我々の席の白壁を見ると「小林陵侑」のサインがある.
 偶然にも,この秘密会合の直前にテレビのライブで見ていたスキージャンプで小林陵侑が2回目の大ジャンプで2位になったばかりなのである.
 どうやらインスブルックに活動拠点を設けていて,この店に来たことがあるようなのである.
 なんという偶然であろうか,そのうちに怪しい東洋人が来たことが判明し,我々の秘密組織が彼にばれないか心配で昼も眠られない.
 
 とはいえ,快晴にも恵まれチロルの地で山スキーができた.
 これも良き仲間のおかげである.
 感謝!