鬼怒沼山(2141m)


個人山行 sue
【期  日】 2024年8月27日(火)
【天  気】 曇り
【メンバー】 solo
【行  程】 大清水6:45 – 湯沢出合7:25 – 物見山9:35 – 鬼怒沼湿9:55
       – 東電巡視小屋10:40 – 鬼怒沼山11:15 – 物見山12:05~12:30
       – 湯沢出合13:45 – 大清水14:25
       



 鬼怒沼山は群馬百名山であり栃木百名山でもある。標高はそこそこあるものの何もない山である。ここに来る人のお目当ては山ではなく天空の湿原こと『鬼怒沼』だ。
 
 大清水の駐車場に車を止める。平日のせいかまだ係員も来ていない。道標にしたがい駐車場の手前からぬかるみだらけの林道に入る。あまり人は歩いていないようでカモシカの足跡のほうが目に付く。
 
 
 40分ほど歩いた所で湯沢を飛び石で渡り対岸の尾根に取付く。
 
 
 尾根上に付けられた物見山新道はほとんど展望がなく、わずかに四郎山(右)、燕巣山が見えるところがあるくらい。

 
 急登箇所が多いが、山頂までロープやハシゴはまったくない。
 
  
 物見山(2113m)の山頂も樹林におおわれている。木々の間からちょっとだけ湿原が見えた。
 
  
 物見山と鬼怒沼山の鞍部の栃木県側に鬼怒沼の湿原が広がっていて木道やベンチがある。この先は奥鬼怒温泉。
 
 
 物見山を振り返る。
 
 
 こちらはこのあとに行く鬼怒沼山。右側の山頂に三角点がある。
 
 この湿原には池塘が多い。案内板によれば約250の池塘があるとのこと。大きなものには名前がついているが鬼怒沼という名の池塘はない。たぶんこの湿原全体を鬼怒沼というのだろう。
 
 
 これは最も大きな「金沼」。雲間からの日差しで水面が輝いていた。後ろは根名草山かな。晴れていればその右に日光白根山が見えるはず。
 
 
 鬼怒沼山を目指して湿原を離れるとすぐに東電の巡視小屋がある。このあたりも東電の所有地ということだろうか。登山者も緊急時に利用できると書いてあった。
 
 鬼怒沼山山頂へは、尾瀬沼に向かう縦走路を離れて10分ほど登ると到着する。
 
 
 三角点と山名板があるだけで、展望も、腰を下ろすところも、何もない鬼怒沼山山頂。
 
 何もない山頂まで来たという証拠写真だけ撮ってすぐに下山する。
 一日中誰にも会わなかった。大清水に着くと雨が降ってきた。夏の終わりの大清水は駐車車両も少なく静かだった。
 
 今回は天気もパッとせず、湿原を訪れるには中途半端な時期だったので、あまり期待はしていなかった。いやいや、でもそんなことはない。『天空の湿原 鬼怒沼』はすばらしいところでした。