南アルプスを歩こう⑤
大門沢~農鳥岳~(大井川源流)~熊ノ平~両俣小屋~北沢峠
個人山行 ku-ninn277
【日 時】2024年9月5~7日(木~土)
【メンバー】
【天 候】記録時間参照
【山 域】南アルプス
【時間記録】<9/5>晴れ 上諏訪駅 = 韮崎駅 = 奈良田10:15 - 大門沢小屋14:00
<9/6>晴れ 大門沢小屋4:00 - 大門沢下降点8:45 - 農鳥岳10:20 - 西農鳥岳11:25
農鳥小屋12 05 - 大井川源頭14 00 - 三国平15 00 - 熊ノ平小屋15:30
<9/7>晴れ 熊ノ平小屋3:30 - 三峰岳5:20 - 両俣小屋8:20 - 北沢峠12:10 =
仙流荘 = 伊那市駅 = 上諏訪駅
大井川の源流を歩いてみたかった。行くのだったら大門沢から農鳥岳を越えて行きたかった。台風が去り、晴れの予報となった週末に行くことにした。
今回も上諏訪駅から出発。中央本線で韮崎駅まで行き、広河原を経由して登山口の奈良田に入った。
奈良第一発電所から林道をしばらく行ったところが登山口。登山道は沢に沿い、いくつかの吊り橋や丸太橋、渡渉などを繰り返して標高を上げていく。対岸にやぐらが見え、少し登ると大門沢小屋に着いた。
翌日は暗いうちに歩き出す。沢上部の水場あたりから傾斜が増し、遊びがない急な登りが延々と続く。
天気は快晴。森林限界を越えると視界も開け、青空に吸い込まれるように上へと登っていく。鐘付きのやぐらがある大門沢下降点で長い登りも終わりとなり、ここからは稜線漫歩となる。
農鳥岳山頂からは素晴らしい展望が広がっていた。山頂は大勢の人でにぎわっている。
白根三山を縦走する人たちのほとんどは広河原から北岳に登り、白根三山を越えて大門沢を下りるようだ。私だけ?反対回りで、展望を楽しんだ後、西農鳥岳を越えて農鳥小屋に下りた。
大井沢源流は間ノ岳を頂点とするカール地形の中に付けられたトラバース道を行く。思っていたよりも歩きやすい。
そして、三峰岳の直下くらいに流れている小沢が大井川の源流域だった。ここから間ノ岳に向かって遡行していくと源頭となり、そして流れはいくつもの支流を合わせ、大河となって太平洋に流れていく。
塩見岳が真正面に見える素晴らしい景観。すべてが輝いて見えた。
登山道は三国平で仙塩尾根に合わさり、熊ノ平小屋に下りていく。
今年2回目の熊ノ平小屋。小屋番さんも覚えてくれていて、うれしい気持ちになる。今年から素泊まりのみとなったが、炊き立てごはんとレトルトカレーの夕食メニューがあり、これもありがたい。
最終日も暗いうちから歩き出す。まず仙塩尾根を両俣小屋分岐の野呂川越まで歩く。三峰岳にやっと登ったと思ったら、野呂川越に向かってアップダウンを繰り返しながら下っていく。
数週間前にトランスジャパンの選手たちも駆け抜けた仙塩尾根。日が高くなると、うっそうとした針葉樹の森にも陽が差し込んでくる。鞍部となる野呂川越からさらに急坂を下り両俣小屋に着いた。
両俣小屋からは野呂川沿いに行く。川原歩きが少しで、あとは林道歩き。土砂崩れの跡が多く、それらを越えて行く。
さらに北沢峠への車道は登りとなり、気が遠くなるほど長く感じられた。途中すれ違った人に今朝のバスの混雑具合を聞いたら、「めっちゃ、やばかったっす」「へ・・・?」。後から聞いたところ、今期最高の人出で、早朝のバスに700人並んだとのことだった。
南アルプスを満喫できた3日間。けっして早くは歩けない。重たい荷も担げない。
「いいんじゃないですか。誰に迷惑をかけているわけではないし」と、山で一緒になった人に言われた。
そうか。魅力が尽きない南アルプス。ロングルートをもう少し楽しんでいきたい。
<沢沿いの道を行き、この橋を渡ると大門沢小屋も近い>
<大門沢小屋>
<大門沢下降点の鐘と農鳥岳>
<ここから大門沢に下る。富士山が目の前だ>
<塩見岳と仙塩尾根>
<農鳥岳山頂からの間ノ岳(左手前)と北岳(右後方)>
<西農鳥岳から見た農鳥岳と富士山>
<農鳥小屋と間ノ岳>
<大井川源流>
<大井川源流から見る塩見岳>
<源流から見た西農鳥岳。ナナカマドが色づいていた>
<三国平>
<仙塩尾根から三峰岳を振り返る>
<仙塩尾根>
<両俣小屋>
<両俣小屋の猫>