南アルプスを歩こう⑦
鳳凰三山~早川尾根~北沢峠w~仙丈ヶ岳~地蔵尾根
個人山行 ku-ninn279
【日 時】2024年10月11~14日(金~月・祝)
【メンバー】
【天 候】記録時間参照
【山 域】南アルプス
【時間記録】
<10/11>晴れ/ガス 岡谷駅 = 韮澤駅 = 夜叉神の森8:50 - 夜叉神峠9:55 - 杖立峠11:25
- 苺平13:20 - 南御室小屋14:15
<10/12>晴れ/ガス 南御室小屋5:45 - 薬師岳7:05 - 観音岳8:35 - 地蔵岳10:15 - 高嶺12:09
- 白鳳峠12:50 - 広河原峠13:55 - 早川尾根小屋14:30
<10/13>ガス/晴れ 早川尾根小屋5:40 - アサヨ峰7:55 - 栗沢山9:50 - 北沢峠11:40
- 馬ノ背ヒュッテ14:40
<10/14>晴れ 馬ノ背ヒュッテ4:40 - 仙丈ヶ岳5:55 - 松峰小屋9:00 - 柏木登山口12:00
= 伊那北駅 = 岡谷駅<br>
今回は岡谷駅が出発点。中央本線で韮澤駅に行き、夜叉神峠登山口に入った。
まずは美しい森の中、整備された歩いやすい道を登っていく。夜叉神峠で展望が開け、白根三山が目の前にドデーンと現れた。
峠から南御室小屋までの標高差は700メートル。展望のない樹林帯の道をひたすら歩く。いつの間にか曇り空となっていて、陽が差さないと寒い。途中、好展望とされる辻山に寄ってみたが、山々は厚い雲に覆われていた。
辻山からは下り勾配で南御室小屋に着いた。樹林帯の開けた鞍部に建っている南御室小屋。湧水がゴンゴンとあふれ出ていて、森の中のオアシス的な存在のようだ。
2日目は快晴。明るくなってから歩きだす。夜は冷えたらしく、キャンプ場のテントに霜が降りていた。
薬師岳小屋で展望は開け、薬師岳では素晴らしい展望を楽しむことができた。この日のコースタイムは6時間ちょっと。鳳凰三山は気持よい稜線漫歩で、ピークでは展望を十分に楽しむことができた。
オベリスクがある地蔵岳を越えると早川尾根となる。高峰から急斜面を下り、広河原への下山路となる白鳳峠と広河原峠のふたつの峠を乗っ越し、早川尾根小屋に着いた。こぢんまりとした小屋で、キャンプ場もあり、ここでも湧水がゴンゴンと流れている。
南アルプスの3大名水といわれるのが、ここ早川尾根小屋と仙水小屋、南御室小屋の水だと小屋番さんが教えてくれた。ウェルカムコーヒーで歓待してくれる小屋、居心地の良い小屋だった。
3日目は雲が多い朝となった。樹林帯の中、アップダウンをいくどか越え、登り切ったピークがアサヨ峰だ。展望が良いはずのピークも、周りの山々は雲の中。
ガックリしていると「お盆に熊ノ平小屋にいませんでしたか?」と声をかけられた。なんと、小屋で一緒だった人との再会となった。話が盛り上がっていると天気は回復していき、みるみるうちに快晴となり展望が開けていった。
展望の良い尾根道を栗沢山まで行き、北沢峠までいったん下る。北沢峠から馬ノ背ヒュッテまでは600メートルを登り返すが、歩きやすい道でもあり、明るいうちに小屋に着くことができた。
最終日は地蔵尾根を下るので、暗いうちから歩き出す。仙丈ヶ岳の直下で夜明けを迎えた。天気は快晴。山頂からの展望は最高で、お盆に歩いた仙塩尾根、今回歩いた鳳凰三山から早川尾根が一望できた。
地蔵尾根を下るのは昨年に続き2回目。標高差2200メートル、距離が15キロメートルある長い尾根だ。針葉樹の明るい森の中、アップダウンとトラバースを繰り返しながら、少しずつ高度を下げていく。
松峰小屋分岐を過ぎ林道が交差するようになると、あとは下るだけとなり、お昼には登山口に着くことができた。
今年も歩いた南アルプスのロングルート。どのルートも深い森の中を行く。森は変化に富んでおり、美しい光景を楽しめた。森を抜けた先にあるピークは豪快で、素晴らしい展望が広がっていた。同じルートを歩いても、その時々で違う光景を楽しめ、再発見することもいっぱい。何度歩いても魅力は尽きない。
<夜叉神峠からの白根三山>
<針葉樹林の中を歩いていく>
<南御室小屋>
<薬師岳小屋下からの薬師岳>
<薬師岳からの白根三山>
<振り返って見た薬師岳と富士山>
<賽の河原とオベリスク>
<赤薙沢ノ頭付近から振り返って見た高嶺>
<早川尾根小屋>
<アサヨ峰から見た仙丈ヶ岳>
<アサヨ峰から見た北岳>
<栗沢山から見た甲斐駒ヶ岳>
<北沢峠のキャンプ場。大混雑だった>
<馬の背ヒュッテ>
<最終日の夜明け>
<地蔵尾根から仙丈ヶ岳を振り返る>
<地蔵尾根は中央アルプスに向かって延びている>
<「孝行猿の遺跡」ここまで下ると柏木登山口も近い>