宮之浦岳(1936m)


個人山行 sue
【期  日】 2026年5月20日(水)~26(金)
【メンバー】 3人
【天気】【記録】
 《20日》曇りのち雨
   鹿児島港8:30<フェリー>12:30宮之浦港12:50<バス>14:45紀元杉
   紀元杉14:45 - 淀川登山口15:15~15:30 - 淀川避難小屋16:15
 《21日》曇り時々雨
   淀川避難小屋4:20 - 花之江河6:10 - 宮之浦岳8:40 - 平石岩屋9:40
   - 新高塚小屋11:00~11:20 - 高塚小屋12:10~12:25 - 縄文杉12:40
   - ウィルソン株14:00 - 森林軌道14:20 - 楠川別れ15:55 - 辻峠17:00
   - 白谷山荘17:30
 《22日》曇り
   白谷山荘7:35 - さつき橋8:15 - 弥生杉8:35 - 白谷雲水峡9:05
   白谷雲水峡10:50<バス>11:25宮之浦港13:40<フェリー>17:40鹿児島港
      



 屋久島、百名山と世界遺産の森の旅
 
《第1日》
 余裕をもって早めに鹿児島港に着いたが、駐車場も待合室もガラガラ。フェリーは1日1往復のみ。
 
 
 屋久島行きフェリー乗り場。こじんまりとしている。
 
 
 屋久島フェリー2。佐渡汽船フェリーより一回り小さい。この船に片道4時間乗る。
 
 鹿児島湾を出ると波が高くなり甲板への外出は禁止。屋久島に近づいても山のほうは雲がかかっている。宮之浦港に着くとすぐにバスに乗り、途中で登山口に行くバスに乗り換える。バスは海抜0mから1250mまで登っていく。下から見えた雲の中に入ったら雨になった。
 
 
 バスを終点で降りて雨が降る中、登山口に向かってしばらく車道を歩く。
 
 
 淀川登山口は宮之浦岳を往復してきたと思われる登山者が何人も下山してきた。一般車両もここまで入れる。
 
 
 本日宿泊予定の淀川避難小屋までの道はだいたいこんな感じ。
 
 
 淀川小屋はきれいな小屋で水場(沢)も近い。小屋に入りきれない人のためのテント場もあるが、この日の宿泊者は我々も含めて7-8人。
 
《第2日》
 2日目は長丁場になるうえ天気予報も悪い。雨の中、暗いうちに出発する。深い森の中で天気も悪く、しかも西日本は日の出が遅いのでなかなか明るくならない。1時間ほど暗闇を歩いてようやく明るくなってきた。
 
 
 『花之江河』 屋久島の稜線上に高層湿原があるとは思わなかった。天気が良ければゆっくり、のんびりしたいところ。
 
 
 土が流されて岩盤が出て滑滝のようになっている登山道。花崗岩なので滑らない。
 
 
 ここを登れば九州の最高峰、宮之浦岳の山頂。
 
 
 やった山頂だ。でもガスで何も見えない。風が強くてゆっくりできない。ここで高塚方面から登ってきた人が宮之浦岳で100名山完登とのこと。おめでとうございます。
 
 
 山頂を過ぎると風上側になってさらに風が強くなった。相変わらずガスで周囲は見えない。ちょうどヤクシマシャクナゲが咲き始めたところだった。
 
 
 シャクナゲの道を下る。普段見ている雪国のシャクナゲと違って木が大きい。登山道にはサルやヤクシカも出てくる。あまり人を恐れないようだ。
 
 
 稜線上になぜこんな岩が?転がりそうな大岩の下を歩く。
 
 
 宮之浦岳から2時間半ほどで新高塚小屋に到着。造りも大きさも淀川小屋と同じくらいだが外のテント場は広い。混み合う時期はいっぱいになるのだろう。
 
 
 さらに1時間ほど行くと高塚小屋がある。小屋はログ風に見えるが樹脂製。トイレはあるが水場はない、
 
 
 高塚小屋から少し下ると『縄文杉』に到着する。縄文杉は幹回り16.4mの巨大な屋久杉。写真では伝わりにくいが圧倒的な存在感。樹齢は諸説あるが2-3000年くらいなのだろうか。
 
 
 縄文杉には現在近づくことができない。以前は間近まで行けたらしいが、今は2か所ある展望デッキから眺めるのみ。
 
 
 山には登らなくても縄文杉まで来る人は多い。外国人グループも来ている。『大株歩道』として木道が整備されているが、それでも往復10時間かかる。大きな屋久杉が点在していて、この写真程度の杉では名前もつけられていない。
 
 
 この『大王杉』は1966年に縄文杉が発見されるまでは最大の屋久杉だった。
 
 
 『ウィルソン株』は江戸時代に伐採された切株で中は空洞になっていて広い。この中には祠があって泉も湧いている。
 
 
 この切株の中に入って空を見上げるとハート形に見えるポイントがある。SNS上の登山記録でよく見る写真。
 
 
 ウィルソン株から20分ほど下ると森林軌道に出てしばらくは水平な道を歩く。この軌道(鉄道)の周辺で伐採された木材の運搬は1969年に終わっていて、今は登山道の維持やトイレの汚物回収に利用されているらしい。
 
 
 軌道沿いにも大きな屋久杉が見られる。これは『三代杉』。初代の倒木上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に現在三代目の木が生きている。写真は一代目の倒木の空洞。
 
 
 4kmほど歩いた楠川別れで軌道を離れ、標高差250mの辻峠を越えてようやく宿泊予定の白谷山荘に到着。この日の行動時間は13時間10分、歩行距離19㎞。
 
《第3日》
 最終日は白谷雲水峡バス停までのわずかな距離なのでゆっくり出発する。歩き始めてすぐに多くのハイカーに遭遇する。この辺りはもう白谷雲水峡のハイキングコースになっている。
 
 
 『くぐり杉』こんなところもコースになっている。
 
 
 白谷雲水峡に向かってさらに下る。
 
 
 白谷川にかかるさつき橋を渡る。
 
 
 やった!ゴールの白谷雲水峡入口。ここはとにかく人が多い。しかも半数が外国人と思われる。あまりのにぎわいにここが「もののけ姫の森」であることを忘れていた。
 
 
 宮之浦港に向かうバスから見た青い海。山の上から見たかった。
 
 
 宮之浦港を後にしたフェリーからようやく屋久島の山々を見ることができた。
 
 残念ながら天気には恵まれなかったものの、屋久杉に励まされ、ヤクシマシャクナゲに癒されながら計画どうり世界遺産の山と森を歩いてきました。 
  
 
【参考】
 屋久杉とは、
 ・屋久島の山地に自生するスギ(植林されたものではない)
 そのうち、
 ・樹齢1000年以上のスギが「屋久杉」(特に大きな木や変わった形の木などには固有の
  名前が付けられている。「縄文杉」「紀元杉」など)
 ・樹齢1000年未満のスギは「小杉」