朳 差 岳

会山行ku-ninn11
【日時】200692324日(祝・日)
【メンバー】2
【天候】晴れ
【山域】飯豊連峰
【地形図】
【時間記録】
9/23>飯豊山荘7:48 - 小休止8:468:53 - 水場9:469:55 - 丸森峰11:1511:21 - 地神北峰12:0912:19 - 頼母木小屋13:0013:24 -大石山13:5814:03 - 鉾立峰14:4314:46 - 朳差小屋15:17
9/24>朳差岳8:26 - 前朳差岳9:019:05 - 千本峰9:36 - 権内峰9:5810:05 - カモス峰10:3412:00 - 林道終点13:14


 桧山沢の橋が架かり、ダイグラ尾根が登れるようになったので、ダイグラ尾根~本山~御西岳~烏帽子岳~梶川尾根と、縦走ができるようになった。春に登ったクサイグラ尾根トレッキングなんて最高じゃない!と提案したが、疲れるのはいやだ…と却下され、私もひとりで縦走する勇気も熱望もないので、朳差岳に行くこととなった。新潟の夜景が素晴らしいらしい。

 週間予報では週末は台風の影響で雨だったが、台風の動きが遅いらしく連休は晴れるということになった。飯豊山荘で用意をして登り始める。連休なのに車の数が少ないようだ。お盆もそうだったが、飯豊の人気が落ちたのだろうか…私にとっては嬉しいことなのだが。

 9月も半ば過ぎとなると涼しくなり、登りやすくなる。丸森尾根は単調な中急斜面が続く。体調は良いはずなのだが、足が重くピッチが上がらない。いやはやダイグラ尾根に登らなくて良かった。やっとの思いで丸森尾根に着く。ここで2パーティーが一緒になる。1パーティーは飯豊本山まで南下しダイグラ尾根下山、1パーティーは私たちと同じ朳差小屋泊りだそうだ。

 主稜線は優しい色合いに変わり始めていた。頼母木小屋で大休止。朳差岳の水場が当てにできないので、ここで+5リットル水を担いでいくことにする。休んでいるうちに、本山がガスに隠れたと思ったら、私たちもガスの中に入ってしまった。この頼母木小屋のトイレ、バイオトイレになっていた。用を足した後に横にある自転車をこぐと、撹拌されるらしい。

 ガスの中を行く。これでは稜線漫歩も楽しめないし、夜景どころではないではないか。初秋のお花畑の中、朳差小屋に着いた。1階に5、6人ほどいるみたいなので、私たちは2階に陣取ることにする。太陽が沈み夕焼けに染まる頃、ガスが上がり、新潟の夜景が見えた。素晴らしい!?…素晴らしかった!!、思ったより遠くに見えたけれどもね。

 ……と、その時、いつもお世話になっている関川山の会の人にバッタリ会った。1階にいらしたのだが、私が見つけなかったようだ。それからは私たちも1階の人たちの宴会に混ぜてもらい、大騒ぎ、大賑わいの楽しい時間を過ごした。記憶が途切れた人がいたようだった。

 夜中の星空は見事の一言。翌日も晴れ。主稜線、すべてが見渡せる。下りは梶川尾根の予定だったが、東俣尾根を下山しても関川山の会の人が飯豊山荘まで送ってくれるという。感謝、感謝。不調の中、大石山と地神北峰の登りを見て憂鬱になっていたのだ。ダイグラ尾根を登り、主稜線を縦走したい!なんていう計画は、私にとっては無茶な山行計画になってしまったようである。

 長者平の草紅葉の中を行き、東俣尾根を行く。この尾根は登山者数が少ないようで、荒れてなく歩きやすい。6月に登った枯松山の鋭鋒を見ながら下る。カモス峰で大休止。1ヶ月前にお迎え山行で来たが、ブナが常緑から黄色に変わり始めていた。キノコはというと、まだまだ早い。ツキヨダケが小指大なのだもの。今年は遅れそうである。まだ夏の気配を残しながら秋の入口に差しかかっていた飯豊。でも、これからは速度を増して冬に近づいていくのだろう。その冬の前にキノコの恵みを楽しみたいものだ。紅葉から落葉になる一時の美しい光景とともに…。


<朳差小屋と縦走路>



 <東俣尾根を下る。前方は枯松山>