三   国   岳

個人山行ku-ninn15
【日時】20061118-19日(土・日)
【メンバー】2
【天候】
【山域】飯豊山塊
【地形図】大日岳
【時間記録】
<11/18
・曇り→ガス>
 
9:26登山口−12:1212:24松平峠−13:44疣岩山13:5814:08小休止−三国小屋14:52
<11/19・晴れ→曇り>
 
9:25三国小屋−10:1510:21疣岩山−11:42上ノ越13:0014:00小休止−14:55登山口


 10月と11月は飯豊に行く!という不文律ができて何年か経つ。10月はともかく11月の飯豊は条件によって、どこまで行けるかが大分変わってくる。3年前は本山に立つことができた。2年前は姥権現まで。さて、下界からも雪で白く見えた今年、どこまで行けるかな?例年通りにキノコがあるかしら?天気は良いみたい!ルートはいつもと同じ祓川からの新長坂コースからとする。

 7月の大雨で寸断された林道はきれいに補修されていた…のだが、祓川の橋が流されており、飛び石伝いに行く。注意書きにもこのコースを通らずに上ノ越コースを通るようにと書いてあったようだ。水量が少なくて助かった。天気の回復は遅れているようで、空はどんよりとしており稜線はガスがかかったままだ。うっそうとしたブナ林の中、キノコ倒木を見ながら歩く…のだが、空振りばかり。雪が徐々に多くなり、途中でスパッツ、松平峠で雨具上下、峠上部でカンジキを付ける。時間も思いのほかかかっている。久々のラッセルで足も重い。天気は回復なんて望めそうもなく、ガスの中、雪が降ってきていた。視界は2,30メートルくらいだろうか。雪は三国小屋の吹き溜まりで1メートル近くはありそうだ。あと一降りで1階からの出入りができなくなるかもしれない。


<三国小屋>

三国小屋の冬季登山のデポ缶は多くなっていた。私たちはいつものように小屋の中でツエルトを張り、暖かく過ごす。天気は回復してきており、夜半過ぎには夜景はもちろん、満点の星空となった。この小屋泊は大好きだ。新しいし、なんといってもトイレが中にある。

翌日は快晴になった。真っ白な飯豊本山、大日岳が輝いていた。春の輝きとは違う、なにか、すべてを包み込むような、純白に近い輝きに見える。風も穏やかで、360度の展望を楽しむことができた。でも、この雪では1泊2日での本山往復は私には無理に近い。

定例になったゆっくりとした朝を過ごし、下山にかかる。昨日の辛さは忘れ、雪の稜線を楽しみながら歩く。よくよく見ると、小動物の足跡が縦横無尽に走っている。雪の山は寒さに強い小動物たちの天国となる。それを乱さないようにと、私たち人間は足早に通り過ぎた。

再認識しなくとも雪は多かった。そして、もちろんブナ林も雪が積もっている。そう、ナメコ倒木も雪で覆われていた。そりゃ〜雪を払いのければ倒木は姿を現す。だが、広大なブナ林の中、倒木を除雪しながら点検していくなんて到底無理だ。私の楽しみにしていたブナ林のナメコ探索の夢は打ち砕かれてしまった(少し大げさ?!)のだった。まあ、例年採っているヒラタケの立ち倒木が健在だったので、一安心か。

上ノ越からの鏡山ルートは冬季に使うのだろうか。立ち木に赤ポールの荷揚げや、要所要所に赤テープが付けられていた。今段階では雪は多いいが、今冬はどんな冬になるのだろう。

何年も入っている初冬の飯豊。毎年違う顔を見せてくれるので楽しいし、飽きない。だから、私たちを魅了して止まないのだろう。



<三国岳からの飯豊本山>



<疣岩山からの大日岳>



<今回の収穫・ヒラタケがほとんどでナメコがちょっぴり>