杁 差 岳

会山行ku-ninn34
【日時】2007年11月3-4日(祝・日)
【メンバー】4人
【天候】曇り/風雨/晴れ
【山域】飯豊連峰
【地形図】杁差岳
【時間記録】
<11/3>林道終点9:15 − 杁差小屋15:15
<11/4>杁差小屋9:00 − カモス峰11:55〜12:55 − 林道終点15:10


東俣林道は終点手前15分ほどの沢が増水し天然ダムを作り、林道が決壊していた。車はもちろん通過できないほど削り取られていた。改めて水のすさまじさを実感する。

今回はコースタイムを書いた紙を失くしてしまい、大雑把なタイムしか残せなかった。月夜平のブナ林は紅葉真っ盛りで素晴らしいの一言。先行者が大分いるようなので、キノコはあきらめ状態だったが、倒木にナラタケがびっしり。今秋はナラタケの豊作年のようだ。翌日にすると誰かに採られるかもしれないというイヤらしい根性丸出しで、あらかた収穫し、袋を見えないところに置いてゆくことにした。

 天気は前日の予報だと2日間とも晴れだったのだが、急に寒気が入ることになったらしい。夕方から雨の予報に変わっていた。冬型になっているのだろうか、休んでいると寒くなってくる。カモス峰あたりまでは紅葉がまだ盛りといった感じだが、標高が上がるにつれ晩秋〜初冬の風情になってくる。そのなかでナナカマドの赤い実が目立つ。



<ナナカマドと杁差岳>

ナナカマドといえば、何年も前のこの連休に見た剣ケ峰のナナカマドの美しさが忘れられない。あの年は雪が早く、白い雪と赤い実の輝きが今でも目に焼きついている。もう一度見たいと思っているが、叶わない夢になってしまっている。

 前杁差岳からはガスの中に入り、雨交じりの風も強まってきていた。よく見ると、登山道の隅に雪が残っている。今年はなかなか寒くならなかったため今山行も雪のことなど全く頭になかったので、思いもかけない初雪到来となった。杁差岳山頂からの視界はゼロ。小屋に急ぎ、すぐに水汲みに出る。

水場への下りで風の流れで視界が開け、主稜線がほぼ見渡せられた。ダイグラ尾根は宝珠山より上が、稜線は地神山より上が白い。梶川尾根も上部は白く見えた。1800mくらいまで雪が降りてきていたようだ。寒いはずだった。



杁差小屋に下る>

小屋は1、2階で20人弱の人がいた。私たちは2階に入れてもらう。暗くなるのと同じくらいに風雨が強まってきていた。だが、小屋の中は暖かで、夜も更けると和気あいあいと宴もたけなわとなった。人が多かったので、夜は暖かく過ごせた。

 朝方には風雨はおさまったが、深いガスが立ち込めていた。私たちはいつものように、最後尾で出発する。ガスは晴れる気配はなく主稜線の展望は望めず残念。少し下るとガスは晴れ、正面に大境山と枯松山を見ながら下る。枯松山の尾根ルートもはっきりとわかる。また登ってみたい山だ。

 カモス峰で昼食兼キノコ探索。数年前に見つけた倒木を目当てに行くが、ナメコの気配もなにも無し。本当に何も無いのである。芽もカスも無いのだ。どうしたのだろう、おかしいなあ…と、悩んでも、文句を言っても無いものは無く、出てはこなかった。天気は速度を増して回復しており、昨日よりも暖かい。ゆっくりと昼食をとり下山する。見事な紅葉の中、歓声の声がこだましていた。

 前日に採ったキノコの袋…もちろん忘れたりはしなかった。

<大境山と枯松山>

<月夜平・キノコ袋を手に行く>