妙  義  山

会山行  oza1
【日時】 2007年9月2日(日) 前日登山口駐車場泊/日帰り
【メンバー】 6人
【天候】 曇り
【山域】 妙義山
【コース】 山頂縦走コース 3名、中間道コース 3名

【地形図 2.5万】 南軽井沢、松井田、下仁田
コースタイム】 ※表妙義縦走コース
 妙義神社駐車場発 6:45 – 天狗岳9::00 – 相馬岳9:30 – 鷹返し11:30 – 第4石門着 12:45 発14:30 – 妙義神社駐車場 15:45


会山行で計画するにはちょっと無謀かと思ったが、なかなか行ける機会がないので思い切って提案してみたところ6人も参加してくれた。場所が遠く、時間もかかりそうなので前夜発とし、夜7時30分に新潟を出発する。県境を過ぎたあたりから雨が降り始め、妙義山神社に着いた時も小雨の状態だった。駐車場にテントを張り、軽く宴会をして就寝する。次の日は雨こそ降っていないものの辺りは濡れており山頂部にはガスが垂れ込めていた。山頂縦走コース組みと中間道コース組みと2班に分かれ12時に第4石門広場に待ち合わせとして出発する。妙義山神社を過ぎ、急な山道を登っていくと大の字に着く。岩の上は展望台となっていたがガスの為見晴らしは無い。更に上って行くと第一の関門である奥の院の脇の鎖場があった。10m程の鎖が縦に3つ連なっている。垂直に近い急傾斜で手を離せば一巻の終わりだ。慎重に登ってまずはクリア。その後ところどころ岩場越えて稜線に出てしばらく行くと急な下り坂(といがうよりは崖にちかいが)で3連の合計30m位の鎖場があった。前の二人は難なく降りていったが、俺のほうは後半足がかりがなくしばらく鎖につかまったまま動けなくなってしまった。なにしてんの?と下から声がかかる。見ればわかるでしょと思いながら、怖がって岩にくっつくと足が尚滑ってにっちもさっちもいかない。腕だけの力でぶらさがりやっとの思いで鞍部に降り立った。天狗岳で一息入れ、先を急ぐ。妙義山最高峰の相馬岳は予想に反して樹木のある普通の小広場だった。そこからは急な下りとなり足場の悪いところではロープを出して下った。ところどころこの先は危険との看板があり不安がつのるがここまできたら行くしかない。掘切という中間地点で休憩を取りいよいよ鷹返しのという最大の難所にさしかかった。“ぎょえ~”と叫びたくなるような険しい垂直の岩場に鎖や梯子がついたすさまじい景色が目にはいる。ここでも前の二人が登ったあと鎖にとりつくが、足がかりがつかめず、雨上がりでただでさえ湿っぽい鎖なのに緊張の為、手に汗をかいてずるずる滑ってどうにも登れない。会長から手袋を上から投げてもらい、えいとばかりに渾身の力を込めてやっと登った。その後も精一杯という感じでようやく鷹返しを通過すると今度はほぼ垂直の下りが待っていた。2段に分かれているが上下で25mはあるだろうか、前の二人は鎖をつかい果敢に降りていったが、俺の方はというと鷹返しで気力を消耗し、手にも力が入らずとても降りれる気がしなかったので、2段ともロープをかけ懸垂下降で降りた。
やっと第4石門への分岐についてほっとして下ろうとするとまたまた、鎖のついた崖となり、ここもやっという感じだった。第4石門に着くと今までのことが嘘のように穏やかな雰囲気となり、奇岩の景観がすばらしい別天地のような気がした。
中間道ルートのパーティと合流し、楽しい昼食とする。やっとリラックスできた。それにしてもここは上級とはいえ、とても一般ルートとは思えない厳しいルートだ。今回は力不足を痛感したのでもっと岩場の練習を積んでいずれもう一度来てみたい。できれば今回行かなかった金洞山の中之岳や東岳も行ってみたいなと思いながら、帰りは長い車道を歩いた。