高知山~二王子岳

会山行ku-ninn26
【日時】200748日(日)
【メンバー】3
【天候】曇り時々晴れ
【山域】二王子山塊
【地形図】上赤谷・二王子岳
【時間記録】林道7:23 - 山ノ神7:30 - 675mピーク8:148:16 - 高知山9:129:22 - 南西尾根10:34 - 小休止10:4310:51 - 二王子岳11:2713:35 - 独標14:20 - 一王子小屋14:3514:45 - 二王子神社15:18


 本当は先日曜日に計画していたのだが、天気が思わしくなく(結局は良かったのだが)今週となった。途中で小千谷からのメンバーと合流し、2台でまずは下山口となる二王子神社に向った。そこに1台を置き、高知山林道に向う。今回も林道は開いており、それも山の神近くまで入れたのはラッキーだった。先回は途中からワカンを付けてのラッセルで、林道だけで1時間もかかったのだ。春は着実に来ており、林道脇にはショウジョウバカマやイチゲなどが咲き競い始めていた。

尾根の取り付き口は先回と同じで、山の神の少し奥、黄色のテープが下がっている所から入る。 尾根腹も雪はなく、椿のヤブがうるさい。このままヤブこぎが続くのかと思ったが、尾根上の乗ると椿がなくなったせいか、道形がはっきりとし始めヤブっぽさは少なくなった。それでも、675mピークまではまったく雪は消えていた。先回付けた赤テープは大分上の方、凄まじいほどの消え方である。安定して雪の上を歩けるようになったのは標高800mくらいからだった。

<高知山・奥は五頭連峰>

ラッセルがなかったせいか、あっという間に高知山に着いた。振り向くと白い五頭連峰が一望できる。新潟から見ると黒くなりかけているが、裏から見るとまだ白く輝いている。天気は良いはずなのだが、風が強く、雲も多い。蒜場山にも雲が流れている。これから向う二王子岳にも雲が多く、流れが速い。

 雪の稜線漫歩、小さなピークを越えながら高度を稼ぎ、二王子岳に向って縦走する。うっすらとトレース跡も残っている。途中、1217mのピークから尾根は北西側に折れ、東西に沢が深く切れ込んでいる鞍部からひと登りすると、二王子神社の南、姫田川の左岸の尾根とぶつかる。数年前にこの尾根から高知山に縦走したが、この深く切れ込んだあたりが迷いやすかった。今回はガスる心配もないので安心だ。この尾根からひとパーティーが登ってきていた。ワカンの跡がくっきりと付いている。また二王子岳のルートにも大勢の人が見える。

<二王子岳への最後の登り>

200mを登り切りノーマルルートに出、緩やかな尾根を登ると二王子岳山頂だ。お昼までには着きたい…と思っていたが、高知山までが順調だったので午前中に余裕で登頂できた。飯豊には深く雲がかかっており、展望は望めない。風が冷たく小屋にすぐに入る。小屋は満員状態。端に入れてもらい、お昼とする。

小屋の中にも風の音が響いていたが、日差しは強くなってきていた。大休止後も飯豊連峰の核心部はまだ雲の中だったが、朳差岳は姿を見せていた。赤津山も大きく見え、続く尾根もよくわかる。一度歩いてみたい…とメンバーのひとりが言っていた。同感だった。

下りは目を開けていれば迷わないと思うくらいのトレースだった。油こぼしの下で下越山岳会の人たちに会う。二本木山まで行ってきたそうだ。独標の雪量柱は2mだった。この時季に2mが多いいのか少ないのか、わからない。雑木林の中、一王子小屋までは雪の上を歩いてきたが、そこから下は夏道となる。登山道の脇にイワウチワの花が咲いているところがあった。木々はまだ芽吹いていないが、早春の花は咲き始めている。

3年ぶりの高知山から二王子岳の縦走。高知山の登りはヤブがうるさかったが、その後は安定した雪の上を歩けたので、思ったよりも時間がかからなかった。今季は雪の付きかたも読めないということもあったので、時間に急かされるように歩いた。先回は初めてでもあったので何も憶えていない。次回はもっとゆっくりと楽しみながら歩きたいものだ。



<雪の稜線漫歩>