林道尾根〜大蔵山

個人山行ku-ninn17
【日時】200717日(日)
【メンバー】8
【天候】時雨模様
【山域】菅名山塊
【地形図】馬下・村松
【時間記録】


 雪が少ない…ない?正月が過ぎた。今年の新年登山は夏道があるルート、でもメジャールートだと面白くない。林道尾根を登り大蔵山が良いのでは!ということになった。

 当日は今冬一の寒波が来る予定で、天気も雨から雪の予報だった。いずみの里の駐車場はゼロ。まだ早いせいか、と思いながら出発する。元の駐車場から2本沢を渡って、右の尾根を目指してジグザグに登る。道はしっかりとしており、雪はうっすらとある程度だ。尾根に乗っかるとより道は明瞭になる。ヤブが隠されていないので、ユズリハや椿の枝がうるさい。大蔵集落に伸びる尾根にぶつかり508mの水準点を過ぎると、標高差200mの急登にさしかかる。何度か登っているので、ルート自体はなんとなくわかっているつもりだった。1回広いところに出て春先には雪が固くなってしまう急坂を越えれば、あとはダラダラと山頂に続くはずだった。

視界は15mくらい、風は強まってきていた。雪も多くなり(当たり前か!?)、急坂のあたりで夏道から外れてしまっていた。雪はまだ落ち着いていなく、つぼ足では腿あたりまでもぐってしまう所もある。だが、ヤブもうるさくワカンは付けなかった。かなり歩き(と感じた)、時間も確実にかかっているはずなのに山頂に着く気配がない。

「道、間違ったんじゃないか…?」「えっ〜〜、登りで道を間違えるの?」登山口さえ間違わなければ、基本的には登りで道を間違えるはずはない、と思っている自分だった。でもあまりに着かないと、その確信も揺らいでしまいそうになった。それに、何度か登っているルートでもある。いつもは急坂から上部はマッタリとした雪の上をなんのためらいもなく歩いていたのだ。こんなにヤブがあるなんて…夏道はどこにいったの?。トップを替わり少し行くと、尾根が細くなり道形がはっきりし、山頂に着いた。やれやれ一安心。

ノーマルルートからも誰も登ってきていないようだ。大蔵山で誰もいないなんて、もしかして貸しきり?。でも、こちらは道形がはっきりと残っているので、心配ないだろう。雪の混じった風は強いが、それほど冷たくない。ガスの山頂をすぐ後にして、ノーマルルートを下る。8合目あたりまで下り、広くなっているところでテントを張る。8テンを張り、コンロを3台焚いて、暖かな昼食となった。

テン場は横殴りの雪だったが、下り始めると雨になり、2合目あたりからの杉林からは雪がなくなってしまった。寒の入りが過ぎ、一番寒く、雪が降り続いてもいいはずなのに、「なあに、これ?」って感じである。冬はある程度雪がなくては…それに、このままだと私たちの大好きな低山ヤブ尾根探索ができないじゃない!


<林道尾根を登る>


<8合目あたりにテントを張る・雪が少ない>