白  根  山

会山行ku-ninn37
【日時】20071216日(日)
【メンバー】2
【天候】曇り時々雪
【山域】川内山塊
【地形図】粟ケ岳
【時間記録】車9:35 − 稜線10:25 − 山頂11:4514:05 − 稜線分岐14:55 − 車15:35


 昨年だったか、白根山の登山道が整備された。それまでは積雪期に登れるやや手軽な山として、残雪期に登っていた。山頂からの川内山塊の眺望や矢筈岳の展望台として好きな山になっている。

残雪期に山頂から粟ケ岳に伸びている尾根線を歩いてみたい、縦走してみたいと、ぼんやりとだが思ってもいた。来春、そのチャンスがもしかして来るかもしれない、そのための下見も兼ねて登ろうということになった。が、そのことも少しはあったのだが、キノコが採れるかもしれないという下心の方が大きかった。

 天気予報は冬型で大分冷えるらしい。ここ数日で雪が大分降ったらしく、林道は積雪があり、冬タイヤでないと登れなかっただろう。登山口付近も10〜15cmくらいある。小雪もちらついているが、これ以上悪くはならないようだ。

稜線への急登は枯葉の上に雪が載っているだけなので、滑って歩きにくい。枝に乗っている雪の爆弾も降ってくる。急登が終わると稜線に出、ここからしばらくは小さいアップダウンの尾根歩きとなる。途中にヤセている箇所があり、残雪期はクラストしていると慎重になるが、今回はその心配はない。尾根が急になり、150m強の登りになるあたりから雪は一段と多くなる。

山頂手前のピークに立つと風も強く感じる。雪も深くなり、踏み抜くと膝上までもぐってしまう。踏み抜きほど疲れるものはなく、ここでワカンを付ける。今冬初のラッセルだ。だが、スパッツをしていないので長靴に雪が入っていたし、軍手なので手がかじかんでしまってもいた。

山頂からの展望も得られなかった。体も装備も冬仕様になっていなく、寒さがことのほか応える。風も強いので少し下ったところでテントを張り大休止とする。

気温が上がらなかったらしく、雪質はサラサラで最高だった。雪の下りを楽しみながら下りる。天気は回復しており、雪景色の中、雲の間から冬日が差してきていた。

縦走の下見は山頂での寒さで忘れてしまったし、お目当てのキノコは積雪直後で枝に雪が付いていて、よく分からず仕舞いだった。でも、誰もいない冬の低山の楽しさ、美しさを堪能した一日、またこれから来る雪山シーズンに胸を弾ませる一日となった。