高  森  山

会山行ku-ninn24
【日時】2007318日(日)
【メンバー】10
【天候】曇り時々雪
【山域】飯豊山塊
【地形図】飯里
【時間記録】弥生集落8:30 − 小休止9:279:34 − 小休止10:3410:38 − 高森山11:40 − 1060m付近テント11:5414:10 − 弥生集落15:55


 今冬にはなかった強い寒波の真っ只中の山行となった。高速もチェーン規制され、圧雪の中を弥生集落に着く。この高森山、鏡山と高陽山の中間地点にある山だ。実川を挟んだ大日岳の展望が良く、好きな山の一つである。日帰りでも来ているが、数年前には高陽山から1泊で入り、また鏡山からも1泊で入っている。だが、鏡山から高陽山間は1泊2日で縦走できる尾根であり、残雪期を楽しむ尾根の一つだ。その鏡山から縦走し高森山から下りた時に、尾根を間違えて弥生集落より大分南側に下山してしまったのだ。その間違えた尾根の再見もしたかった。

 弥生集落のどん詰まりに車を止めさせてもらい、歩き出す。歩き出しから深いラッセルとなる。それもサラサラ粉雪のラッセルだ。左側の尾根に取り付く。尾根に乗るとしばらくは平坦な道(?)が続く。顕著な尾根で針葉樹に目印も多い。この尾根、上のほうまで針葉樹系の木がある尾根だ。

 雪が深い。厳冬期にはしなかった(できなかった?)ラッセルが続く。この尾根は途中で2箇所ほど急峻な所がある。前回は地や木の根が出ていたのだが、今回は雪がまったりと付いていた。そこのラッセルは会長が鬼気を感じさせられる凄まじさで上がる。イヤハヤ、すごい!の一言。

 標高1000mあたりで青空が顔を見せ天気の回復を感じさせられたが、期待は打ち砕かれ、すぐに厚い雲で覆われてしまう。1080mピークから20mほど下った所でお昼のテントを張ることになり、空身で山頂を往復してくることになる。ここは1回目の高陽山から入った時に泊まった地点で、主稜線から少し外れたブナ林の中にある

 ここから主稜線を歩くことになる。尾根が広くなりブナの木が点在する美しい雪原なのだが、ほぼホワイトアウト状態。風雪が強まり、ラッセルも深いところでは膝上に達し、進みも遅くなってくる。いくつかの小ピークを越えるが、山頂が分からない。「戻るか…」というところで、木々がなくなり反対側が切れている高森山頂に着いた。

山頂は標高1151.3m。視界はゼロ。飯豊の展望が得られなく残念だが、仕方がない。寒く、指先がピリピリしてくる。この3月の第3週、昨年は発達した低気圧で大量遭難があった週である。こよみの上では彼岸の入りだが、山はまだ冬なのだろう。 

山頂をすぐに後にして1060mに下る。ほんの少し下っただけで、主稜線から少しでも外れただけで、風雪は弱まり、ひと息つけさせてくれる。テントの中はなおも暖かい。だが、外は厳冬期のたたずまい。今年はどうなっちゃているのかしら。

 登りで苦労しても下りは楽しい。風の通る箇所はトレースが消えていたので注意せざるを得なかったが、深雪の中をズボズボ潜りながらも飛ぶようにして(?!)下ってきた。そうそう、先回間違った尾根の再見…ラッセルが大変すぎて、まったく忘れてしまっていた。こんなもんなんだよな(笑)