馬 ノ 髪 山

会山行ku-ninn30
【日時】2007年7月29日(日)
【メンバー】2人
【天候】曇り
【山域】飯豊山塊
【地形図】東赤谷
【時間記録】登山口9:28 − 尾根9:55 − 山頂10:46〜15:09 − 沢15:46 − 登山口16:08


 どこか山に行こう!ということになりガイドブックを見ていたところ馬ノ髪山が目に留まった。仲間が以前行ったということも聞いていた山だった。それに今冬、俎倉山〜馬ノ髪山縦走の計画も上がっていた。その稜線にはヤブ道が付いているという。冬の偵察方々、コースタイムも手ごろな時間でいいのではないかということで、ガイドブック片手に赤谷方面に車を走らせた。

 天気は曇りということなのだが、山には雲が張り付いている。登山口は新谷林道の途中にあり、大きな標柱があったのですぐにわかった。別荘(?)脇の林道を入る。えん堤を乗っ越し、沢沿いの道を進む。なるほど、沢中も行くので、赤テープが付いていなければ迷ってしまいそうな道だ。私たちは長靴なので沢もいとわずに入れるが、山靴の人だったら大変だろう。濡れないように歩いていたら、滑ってしまいそうだ。

 尾根に上がると、平坦な沢道だった反動で急斜面の一本登りになった。この山域は天然杉の特別保護区域だそうで、細い尾根脇にもあちこちに点在している。どうも針葉樹というのは暗いとか、ジメジメしているという感があるが、このあたりからガスの中に入り、その通りになってしまった。ただ、人があまり入っていないせいもあるのだろう、道は荒れてなく、急斜面でも歩きやすい。

 道が平坦になり尾根を巻き少し行くと、山頂に着いた。天気はガスから霧雨になっていたが、樹木のうっとうしさから開放され開けた気分になる。今回は視界が利かないが、晴れていれば360度の展望なのだろう。周囲の山々は一望できそうだし、一度楽しみたい展望だ。

俎倉山への稜線はヤブっぽい道…6月に歩いたアゴク峰を思い出される尾根が続いていた。少し歩こうかと思ったが、アゴク峰で懲りたイヌツゲを見て冬の偵察はすぐに中止とした。霧雨に近かったガスが上がり(下がり?)始めてきていたので、ツエルトを張らずに大休止となる。時間はたっぷりとあったので、涼しい風の中、昼寝などをしながら過ごした。数時間後やっと山頂を後にしたが、下る途中の標高5、600mでまたガスの中に入ってしまった。

それにしても杉の葉というのは、ガス中の水気を残らず吸っているというか拭い取っているようだ。ガスの中では、杉の肉厚の葉っぱから大きな水滴がいくらでも落ちてくる。登りも下りも杉林では、風が吹くと雨が降っているようだった。天気といい、杉林といい、どうも暗い山というイメージとなってしまった。天気の良い、そう晩秋にでも登りに来たい山である。冬の偵察もしなくてはね!