八石山

定例山行―YA

【月日】5月25日()

【山名】八石山

【地形図】法坂

【コース】南条登山口〜下八石山

【天候】雨

【参加メンバー】12名


八石山、刈羽黒姫山、米山の3つを合わせて、柏崎地方では「刈羽三山」と呼ぶ。八石山はいくつかの峰からなっており、それぞれ上八石(494.9m)、中八石(518m)、下八石(513.8m)と呼ばれている。今回は南条集落から下八石へ登った。8時、北陸道大積パーキングに新潟組、新津組が集合した。総勢12名の大部隊である。天候は小雨がぱらつくあいにくの天気だ。柏崎ICを下りて登山口の南条集落までは約8キロ、20分ほどで着く。集落に着くと道路わきに沢山の車が止まっていて、大勢の人が登山の仕度をしている。今日はこの山の山開きなのだ。我々も道路脇に駐車して早速仕度を始める。近くの農業用ハウスで登山の受付をしている。参加費200円。

山に向かう林道を500メートルほど進むと、駐車場がありここで安全祈願の神事と山開きが行われるとのこと、すでに大勢の登山者が待っている。二張りのテントの中には、神主と関係者が神妙な顔で並んでいる。ほどなく神事が始まった。この神主さんがかなりのご高齢と見え、神さびていてなかなか見ものだった。高い木靴を履き、今にも転ぶのではとはらはらさせながらも、無事神事を勤められた。山開きは地元の「八石の自然を守る会」会長と柏崎市長の挨拶があった。

9時半、登山開始。林道を少し進んで左手の登山道に入る。杉林の中の道を20分も歩くと、また林道に出る。ここまで車で入れるのだ。10台くらい駐車可能だ。駐車場脇のテントの中に砂利を入れた袋が山積になっている。余力のある人はこの1〜3キロの袋を持って登り、途中の登山道脇に置いてもらいたいとのこと。登山道の補修に使うのだ。何人かがその袋を持った。そこからまた登山道に入りしばらくで「かやかり場」に着く。ここは3月下旬頃にはカタクリが一面に咲くと聞く。ここから5分くらいで峰コースと沢コースの分岐になる。峰コースは急坂の連続なので、上りは沢コースをとる。山腹を巻くようにして沢コースを進むとしばらくすると稜線に出る。晴れていれば展望のよさそうなところだが、あいにくの雨空だ。この先は所々階段のある急な痩せ尾根になる。登り始めるとすぐに雨脚が激しくなり、全員雨具を着ける。途中小祠のそばを通り、やがて開けた展望広場へ着く。立派な展望台や東屋がありトイレもある。離石方面の分岐点のようだ。

この先は緩やかに下り、山頂が近くなると急坂になる。急坂を登りきると、広い下八石の山頂に着く。立ち木の下はきれいに刈り払われていて、何箇所かブルーシートが張られ、その下に大勢の登山者が休んでいる。広場の高いところに三角屋根の豆の木小屋がある。屋根が平らな四角の避難小屋も建っている。山開きのリーダーの呼びかけで小屋の前で記念撮影。およそ100人はいるだろうか。小屋の前のテントで、トン汁のサービスもしている。

我々は立ち木にロープを張り、ブルーシートで宴会場を作る。雨の中、シートの中で竹の子汁を作り、ビールで乾杯する。竹の子の皮を付けたままガスで炙って食べるのが美味しい。

天候が悪いので沢山いた登山者が次々に下山していく。気がつくと、ほとんどの登山者がいなくなり、山開き関係者が最後の後片付けをしている。しかし時間はまだ12時半である。

関係者に断って四角の避難小屋を使わせてもらった。中は畳ゴザが敷かれ、火も使える。まことに快適な場所だ。仕切り直しをしてゆっくりと飲んで食べた。帰りは、急坂の峰コースを一気に下った。

八石山にはこのほかにいくつものルートがあり次は小国方面から登ってみたい。最後に小屋の建設や登山道の整備に熱心に取り組んでいる地元や自然を守る会に感謝。   以上