唐獅子小屋〜鳥海山

個人山行ku-ninn58
【日時】200892021日(土・日)
【メンバー】2
【天候】曇時々晴れ
【山域】鳥海山域
【地形図】
【時間記録】
<9/20>新潟8:45 = 百宅登山口14:10 − 大倉14:5815:06 − タッチラ坂14:5815:57 − 屏風岩16:2616:32 − 唐獅子平小屋17:03
<9/21>小屋9:17 − 火口壁10:24 − 七高山10:2410:56 − 小屋11:4211:50− 登山口14:00


鳥海山の避難小屋は快適な小屋が多い。代表的な小屋が万助小舎だ。秋田県側から登る百宅コースにも獅子平小屋があり、以前から泊まってみたいと思っていた。鳥海山自体遠い山なので道中が長い。このコースも日帰りは少し難儀だが、1泊だと余裕ある山を楽しめる。山頂に行くには万助小舎コースよりも近い。今回はのんびりとした泊まり山行をしたいと、念願の唐獅子平小屋泊を実行した。

 ゆっくりと新潟を出発し、酒田で買出しをしてから登山口に向かう。草津で湯ノ台への道を分け、升田に向かう。その奥から林道を走り秋田県境を越えると登山口の大清水に着く。大きなキャンプ場にもなっており、避難小屋もあるようだ。

 天気は晴れ。今日一日は良さそうだ。最初はブナ林の緩やかな道を行く。紅葉には早いが、見事なブナ林が続く。大倉、タッチラ坂、屏風岩と程よいペースで休憩場所があり、ゆっくりと遊びながら歩く。登山道も整備され歩きやすい。

3時間、4ピッチで唐獅子小屋に着く。なるほど、小屋の前に唐獅子の形の岩がある。草黄葉は見ごろで、木々の紅葉も始まってきていた。小屋は見晴らしの良い台地、唐獅子平に立っていた。

 快適そうな小屋、水は小屋の脇の沢水を使う…数年前に日帰りで来た時は確かにゴンゴンと流れていた……なんと!!今回はひび割れた地面が見えるだけで、水気がまったくない!!。雨が降らないせいなのだろうか。上のほうを見ると雪渓が残っているので、そこまで行き、なんとか水を取ることができ、一安心。水さえ取れれば、快適な小屋だった。

予報通り夜中から雨が降り出し、朝になっても止む気配がなかった。もちろん山頂ピストンは中止で、ゆっくりとした朝を過ごしていた。だが、雲の切れ間がどんどんと広がり、雨も止んできていた。やはり山頂を往復してくることにする。

天気は高曇りになり、遠い山々こそ見えないが、展望は利いてきていた。振り返ると唐獅子小屋が真下に見える。山スキーには最適だろう斜面が続いている。山頂付近は紅葉の真っ盛り。新山には行かず、七高山でゆっくりと景色を楽しんだ。

小屋まで戻り、荷物を整理して下山にかかる。昨日乾いていた水場の沢は朝までの雨で流れを作っていた。

下りはブナ林でキノコ探索をしながら行き、旬のナラタケを採り大満足で下山した。悠大なスケールの鳥海山。お花畑やブナ林も見事だ。自然の宝庫でもある。その魅力を満喫し、快適な避難小屋漫歩を楽しむのも良いかもしれない。


 <ブナ林>



<木道も敷設されている>



<唐獅子小屋>



<唐獅子小屋に続く斜面>