大源太山・北沢本谷

会山行ku-ninn54
【日時】2008810日(日)
【メンバー】3
【天候】晴れ
【山域】上信越国境
【地形図】茂倉山
【時間記録】
登山口駐車場7:34 − 金属橋8:02 − 渡渉点8:39 − 二俣9:18 − 小休止10:0110:18 − 三俣10:3410:45 − 草付き11:4011:47 − 夏道12:56 − 大源太山頂13:0614:50 − 渡渉点16:0616:15 − 駐車場16:39


 ワンシーズンに1回は沢登りを、いうことで、今シーズンも初級者コースを探してもらいチャレンジすることになった。大源太山自体も登ったことがないので楽しみだった。

 晴れの朝、駐車場には7、8台の車が止まっていた。人気の沢でもあるらしいので、入渓パーティーもいるかもしれない。まずは登山道を行き、一つ目の渡渉点、金属の橋が架かっているところで沢装備を付け入渓する。ゴーロ歩きで、二つ目の渡渉点に着く。こちらは橋が架かっておらず、ロープだけだ。 相変わらずのゴーロ歩きが続く中、小滝も現れてくる。6m4条の滝は左壁を登る。暑いので水をバシャバシャ行くのが気持ちよい。

<入渓地点>

<6m4条の滝>

沢が右折するところの7mの滝は、傾斜は強いが右壁が階段状になっているのでそれほど困難ではない。次の10mのナメ滝は水流沿いは滑って登れそうもないので、左壁のクラックを登る。

雪渓が残っているところで小休止。あたりを見渡していると、急斜面にウドを発見する。真夏にウド、それも食べ頃のやわらかそうなウドだ。ベト状の急斜面なので登れそうもないので諦めかけていると、仲間が数本採ってくれた。さすがである。

<収穫したウド>

三俣は本流に七ツ小屋沢と見晴台ノ沢とが合流し、明るく開けたカール状になっている。右側の七ツ小屋沢からは30mの滝が水しぶきを上げて豪快に落ちている。左側の本流の大滝は20mとなっているが、草付の中のガレ場という感じで、それほど傾斜もないように見える。先行パーティーが右側のリッジを登っていた。順番待ちで大休止とする。

大滝は他の2人は滝を中段まで登り、バンドを伝いリッジ上のヤブに入る。滝は滑りそうなので、私はリッジを行くことにした。見た目よりも高度感があり緊張する。そのままヤブに入り高巻き、沢に戻る。この高巻きから沢に戻る適所が見つからず、緊張を強いられてしまった。この上で先行パーティーを追い抜く。大滝から上は一段と水量が減り、より傾斜がきつくなる。チムニー滝は右側を高巻く。

乾いたスラブ帯になり、水流がなくなりそうな所で水を補給する。正面には大源太山がそそり立っている。より傾斜を増した草付スラブが山頂まで続いているようだ。山頂は果てしなく高く見える。

山頂直下の登山道に向かってルートを左に取りながら行く。スラブを横切ったり、草付の中に入ったり、登りやすそうなところを選ぶが、沢で疲れた体に急斜面の登りはきつかった…この思いは私だけのようだったが……。やっとの思いで登山道に着いた時は疲労困憊状態だった。

<三俣・北沢本谷の大滝を先行パーティーが登っている>

大源太山頂は360度の展望だった。高雲に覆われているが、大パノラマが望めた。残雪期に歩いた国境稜線も巻機山へ続いている。昨年ナルミズ沢を遡行した時に突き上げた朝日岳も目の前だ。ここで乾杯をして大休止とする。疲れた。体全体がだるく重たかった。トレーニング不足の体では沢を遡行した爽快感も味わえなかった。

登山道は荒れてなく歩きやすかった。途中のブナ林も素晴らしかった。急斜面を下り切ると、朝通過した北沢に戻った。暑い一日の沢登り、緊張感もあり楽しい。やはり、ワンシーズンに数回は適当な沢で遊びたい。それにはトレーニングをせねば…。



 <上部のスラブ帯・写真だとなだらかに見えるが…>



<ブナ林の登山道>