竜 ヶ 岳

個人山行ku-ninn51
【日時】2008615日(日)
【メンバー】2
【天候】晴れ
【山域】
【地形図】安座
【時間記録】登山口 10:50 − 竜ケ岳山頂11:5514:25 − 登山口15:20


 天気も良いので、山菜採り+飯豊の展望を楽しもうと飯豊山塊の鏡山に車を走らせた。だが、当日は奥川マラソンの開催日で9時半からほぼ奥川全域で車が通行止めとのこと。この情報を知ったのが徳沢駅周辺で時間は8時50分近くになっていた。なんとか!!と車を走らせたが、奥川の入口でUターンをせざるを得なかった。警察に山に登るんだ!!とごねても通してくれるわけがない。

 また、遠回りをして49号線に戻り、会津から九才坂峠〜目指岳を登ることにした。安座の集落で「竜ヶ岳」の看板が眼に入る。目の前の山がそうなのだろう。1時間もあれば登れそうに見える。いつだったか山行報告を聞いたことがある山だと思い出し、またもや変更して竜ヶ岳に登ることになった。

 集落の中の一軒のお宅の前から登るということで、車も止めさせてもらう。最初は杉の植林地を行く。ヤブも刈ってありしっかりしている道だ。斜めに矢印が記されている道標から右側の尾根に取り付く。数メートル行くと、岩場がデーンと現れる。心もとないショロ縄が一本ぶら下がっているだけの一枚スラブ岩だ。

 滑らない岩で、傾斜もそれほどでなく、スプーンカット?!されているので登りやすい。でも、そのスプーンカットの上に松の枯葉がたまっており、それがどうも滑りを誘いそうなので、まずは慎重に行く。2箇所の岩場を越えると、ヤセ尾根の急な登りになる。だが、道が荒れていないので歩きやすい。大倉山や目指岳もよく見える。花期は過ぎているがヒメサユリがポツポツとある。水沢集落の奥に「オトメユリ群落地」というのもあるようだった。ヒメサユリ=オトメユリ、ニュアンスの違いがおもしろい。

 急斜面を登りきると山頂だった。松の木に囲まれているが会津盆地や磐梯山方面が開けている。標高点の標石がある山頂は、10人でいっぱいになりそうだ。でも、程よい広さの山頂の木陰の下で、登ったコースタイムの倍以上もまったりと過ごしてしまった。

 山頂からは私たちが登ったコースとは別に2コースあるようだ。ひとつは塩喰集落へ、ひとつは尾根上に449m標高点に向かってぐるりと尾根を巻き下りると、私たちが登った登山口に戻るようだ。

 下りは急な分、早い。岩場もスイスイ!と下りる。この岩場、近いうちに金属の鎖に付け替えられるとのこと。ここ数年、登山者が増え、安全対策だそうだ。1時間くらいで登れ、山頂からの展望も良いので、人気が出ている山のようだ。私たちも思いがけず登った竜ヶ岳、静かな山を楽しめた。積雪期はどうなのかしら?おもしろいかも!と考えてしまった。

 <ショロ縄がかかっている岩場>



<山頂・磐梯山を遠くに眺める>