北アルプス 白馬岳(2932m)

会山行h-wakui
【日時】2008年7月20日(日)、21日(祝、月)
【メンバー】10
【天候】曇り/晴れ
【時間記録】
<7/20>新潟発4:10 − 北陸自動車道・糸魚川IC − R148 − 白馬駅前駐車場着7:50 − 同駐車場発8:05 − 猿倉荘着(1250m) 8:25 − 猿倉荘発 8:37 − 白馬尻小屋着(1560m) 9:49 − 大雪渓入り口10:37 − 大雪渓出口12:17 − 15:45頂上宿舎着
<7/21>頂上宿舎発7:32 − 白馬岳山頂着8:07 − 同山頂発8:32 − 三国境9:02 − 小蓮華山着9:45 − 白馬大池 11:10 − 乗鞍岳12:00 − 栂池ヒュッテ13:48 −昼食 − 新潟着19:50


<7/20>

 車2台に分乗し、北陸自動車道を南下する。久しぶりの北アルプス・白馬岳に高揚感を感じながら助手席に座る。天候は大丈夫だろうか? 小屋泊まりとテント泊まりの2グループに分かれての行動を予定。高速を下りてR148をひたすら白馬へ。ふと昨年7月16日に発生し、先日1年を迎えた中越沖地震を思い出す。あの日は白馬大池から蓮華温泉に下りたが、北陸道経由で帰れずに鬼無里村から飯山、十日町に抜けて新潟へ帰った。

<大雪渓と白馬岳の玄関口である猿倉荘。ここで身支度を整えて白馬尻を目指す。猿倉から白馬尻までは3Km、約1時間の行程>

 白馬駅前の駐車料金は1泊2000円だった。係員に支払い、ついでに猿倉荘までの交通事情を聞いた。人数がまとまればバス料金より一人あたり安くなるとのアドバイスを受けてタクシーを呼んでもらった。乗り込んだタクシーの運転手さんは、非常に気さくな方で、先日もこの辺でクマが出没したなどの地元情報を教えてくれた。結局、猿倉荘までタクシー料金は3780円であった。5人で乗り合わせたのでバス料金より若干お得であった。
トイレを済ませて身支度を整えて、いざ出発。しばらくすると雨がポツポツと降ってきた。白馬尻小屋の手前10分ほどの所で雨足が強くなり、我慢できずに雨具を着込む。白馬尻小屋にたどり着いた頃には雨も小降りとなった。雪渓を目の前にして気持ちは高ぶるが、雨の影響で霧が発生し、何だか嫌な天気だ。売店で頼まれたG嬢へのお土産のバッチを購入した。


<白馬尻休憩展望広場から雪渓を臨む。白馬岳へは約5時間。売店で販売用のアイゼンを扱っていた。>

しばらくすると大雪渓が広がり、とてもアイゼンなしでは踏ん張りがきかない。早速、アイゼンを装着し、ステップを切って登り始める。日頃の運動不足で次第にバテル。他のメンバーも足のけいれんを起こしてしまい、パーティーも分散。先行の2人がテント設営のために登り詰める。テント場は頂上宿舎のすぐ裏手である。すでにいくつか設営され、場所確保も限られる。当たりを見渡し場所を探し始めるが、風が強くてとても設営できる状態でない。強風の中で格闘すること30分。テントにこだわるリーダーを説き伏せて、急きょ全員が山小屋泊まりとなった。山小屋は悪天候のために利用者も少なく、広々と使えて快適だった(1泊2食9,000円、素泊まり6,300円)。明日の天候回復を願って眠りについた。

<7/21>

翌朝は風もなく薄日が差していた。足取りも軽く一気に白馬岳山頂を目指す。白馬山荘を通り抜けて急登に出くわす。振り返れば背後の雲海の切れ目から剣岳、白山の雄姿が確認できる。山頂では方位盤を参考にして360度のパノラマを満喫した。今回はここで引き返さずに新潟県の最高峰である小蓮華山を目指した。



<白馬岳山頂より頂上直下に位置する白馬山荘方向の眺望。右手に剱岳が確認できる。>


稜線の気持
ち良い尾根歩きが続く。山頂で休憩し、白馬大池山荘を目指して一気に下る。しばらく訪れることもないであろうと思っていた大池に11時過ぎに到着した。天候も良く、軽い食事を済ませる。湿地帯をかわし、栂池自然園を経て栂池ヒュッテにようやく到着した。ここで遅い昼食(宴会)となった。日頃の運動不足を再認識した山行であった。