唐獅子小屋〜鳥海山

個人山行ku-ninn78
【日時】2009101112日(日・祝)
【メンバー】2
【天候】10/11…曇り一時雨、10/12…晴れ時々曇り
【山域】
【地形図】
【時間記録】
<10/11> 新潟7:00 = 大清水13:00 − 大倉14:00 − タッチラ坂14:4014:50 − 屏風岩15:15 − 唐獅子小屋15:40
<10/12> 唐獅子小屋7:30 − 火口壁8:50 − 七高山8:559:10 − 唐獅子小屋10:0510:15 − タッチラ坂10:55 − 大清水12:10


 昨年同じような時季に訪れた鳥海山。今年も行きたいと思った時、やはり東面の百宅コースを選んだ。1泊だとゆっくりとした行程で行ける。ゆっくりと新潟を出発し、道の駅などに寄り道もできるのだ。唐獅子小屋も快適だし、小屋から山頂へは空身で1ピッチ、下りではブナ林でキノコ散策も楽しめる。もちろん、紅葉も素晴らしい、といいこと尽くめだった。

 新潟を少し早く出たので(7時発でも!?)、鳥海道の駅でゆっくりとし、鳥海山の北側、象潟〜祓川〜百宅を経由し手代林道から登山口の大清水に入った。酒田からから升田に抜け、奥山林道から入るよりも1時間から1時間半くらい余計にかかるようだ。登山口には車が20台くらい止まっていた。唐獅子小屋か混んでいたら大変だと、テントも持っていくことにする。天気は小雨模様で、傘を差して出発する。

 登山道はブナ林の中を登る。端正なブナの木々は紅葉の盛りを迎えているようだ。このコース、滝見場の大倉、タッチラ坂(ダケカンバの意だそうだ)、屏風岩、とちょうどよいピッチで休み場になるところが出てくる。屏風岩を過ぎると唐獅子小屋も近い。去年より3週ほど時季が遅いので、下のブナ林紅葉は見頃だったが、小屋に近くなるにつれ葉は落ち、冬枯れの装いとなっていた。

 森林限界を越え唐獅子に見える奇岩が見えると小屋に着く。唐獅子平に立つ木造2階建ての小屋だ。今回は雨模様でもあり、昨年は枯れていた脇の谷水も流れている。先客は5人で、テントを張る必要もなく、私たちは2階の一部を使わせてもらうことにした。雨で体が濡れているので、防寒着をありったけ着込む。夜になると雨は上がり、星空や街の夜景が美しくきらめいていた。

 翌日は晴れとなった。山頂付近は新雪で白い。空身で小屋を出発する。9合目の霧ヶ平の上あたりから雪を踏みながら行く。降ったばかりだろう新雪、火口壁では雪が10cmほど積もっている。雪の白、空の青、そして、登山者のカラフルな服装と、色のコントラストが美しい。

風が強い中、外輪を七高山まで行く。が、七高山山頂はほんの少しの突起が風を遮り無風状態。日差しが暖かい。周りの山々はガスが湧き、遠望が利かないのが少し残念だ。鳥海山もガスが湧き始めているが、まだ風で流されていた。雪で覆われた山は美しいの一言。いくら見ても飽きない景色が広がっている。山頂小屋も今週くらいが小屋じまいとなるのであろう。

 山頂での展望を十分に楽しみ小屋に戻る。防寒着を着込み、冬山の装備で山頂を往復したが、小屋まで戻るとさすがに暑くなり身軽となって下山した。お目当てのキノコ、ブナ林を少し散策したが、ゼロ収穫だった。原生林というより端正なブナ林。紅葉真っ盛りのブナ林の美しさを満喫できたので、良しとしよう。昼食は駐車場脇のキャンプ場とした。このキャンプ場がまた素晴らしい。まずは、鳥海山の大パノラマが楽しめる。そして、立派な避難小屋、テント設営のための木の土台、きれいな炊事場とトイレ、手入れされている庭と林道の奥にあるキャンプ場とは思えないキャンプ場なのだ。今度ぜひ泊まってみたいところとなった。