五頭/大荒川本流迷い込み

会山行  oza1
【日時】 200989日(日) 
【メンバー】 2
【天候】 曇り後雨
【山域】 五頭山塊
【コース】 魚止めの滝-大荒川本流-藪尾根 - 五頭山

【地形図 2.5万】 出湯
コースタイム 魚止めの滝駐車場発 5:50  大荒川入渓 6::30  藪尾根突入11:00 - 縦走路 14::00  三ノ峰小屋 (14:40 -16:00)  どんぐりの森駐車場 17:00


夏は沢登りが楽しみとなった。A会長に連絡し、西小倉沢に行くことになった。Yさんが尾根隊を組織してくれ、三ノ峰小屋で待ち合わせとなった。初めての沢は時間がどれくらいかかるか解らないので早めの出発とする。魚止めの滝駐車場から松平山への登山道を進み分岐を直進していくとエノ倉沢についてしまった。来すぎたと思い引き返す。しばらく行くと入渓点と思われるところに赤テープが付いていたのでそこを目掛けて降りていき入渓した。しばらく行くと小さい階段状の人為的な壁があった。これが堰堤かなと思っていたら結構高い滝が現れたと思ったら大きな堰堤がそびえており、直登はできないので左側を高巻くがこれもかなりの厳しさだった。やっとの思いで登りきるとなんと登山道があってがっかりする。通常はここまできて入渓するのだろう。最初から無駄なアルバイトをしてしまった。気を取り直し再入渓するが今度は西小倉沢への入り口がわからずしばらく直進すると取り付きが深く57m位の滝が出で来た。手がかりがないが、かなり古い細びきがかかっていて、これを頼りに登る。上部中央に短いシュリンゲがかかっていてこれに飛びついて振り子のようにし落ち口に取り付く。なかなかスリリングだ。滝は続くが直登は無理で高巻く。その先はゴルジュにかかる三段の滝があって二段目から先が登れそうもないので戻って高巻くことにした。どうも遡行図やネットには書いていない滝ばかりなので西小倉沢でないようだ。もしかすると本流をつめているのか。高巻いていくうちに尾根に乗ったのでこのまま稜線に出て、藪を漕いで登山道に出ようかと考え。そのまま急な藪尾根を登っていたら先を行くA会長が行けないので引き返そうと言う。どうしたのかと思ったらスズメ蜂にやられたらしい。止む無く今度は急斜面を下り、又川底に着床した。しばらく行って2m位の釜のある滝をショルダーで越そうとするが水流が強く何度も釜に落ちながらやっとの思いで越した。雨も強くなってきて、だんだん遡行にも自信がなくなってきたので、右から流入する細い枝沢に入った。どこに上がるかわからないが、この沢を詰め稜線に出ることにした。上部に向かいやがて沢は枯れ、藪となったが急傾斜である。辛いあまり登りついた所に登山道があることを願うが、その考えもむなしくそこは藪の中のピークだった。位地が解らなくて不安だが、主稜線に向かって歩き続けるしかない。A会長の後を必死に追いかけるが、体力と藪漕ぎ技術の差ですぐに離れてしまう。苦行としか言いようのない状態が続く。主稜線近くに達してからもなかなか登山道が見つからない。五頭も広く侮れないと思った。しばらくしてA会長からおーいあったぞと声がした。やっと解放され、とぼとぼと皆の待つ三ノ峰小屋に向かって歩いた。小屋につくと皆が心配そうに待っていてくれた。それぞれの方からねぎらいの言葉をもらい本当に有難かった。ここまで8時間、無茶な遡行ながら無事帰れてよかった。A会長に感謝します。

- 五頭迷走GPS軌跡 -