平 ヶ 岳

会山行ku-ninn80
【日時】2009111日(日)
【メンバー】8
【天候】晴れ(下山後雨)
【山域】奥利根源流
【地形図】
【時間記録】
<10/31>新潟19:20 = 銀山平21:30(泊)
<11/1>伝之助小屋5:00 = 中ノ岐林道終点登山口6:30 − 小休止7:407:55 − 玉子石分岐8:20 − 平ヶ岳山頂9:0010:35 − 姫池11:00 − 玉子石11:15 − 登山口12:30


 今年の県山岳協会の親睦登山は中ノ岐林道から平ヶ岳に登るというので、喜んで参加させてもらった。数年前の5月の連休に尾瀬側からピークに立つことができたが、一般道での登頂は20年以上ぶりになる。特に中ノ岐林道は一般車通行止めということもあり、もう登れないコースだと諦めていた(銀山平に宿泊すると宿の車で送ってくれるらしいが…)。

 朝の5時に集合なので前夜発とし、銀山平キャンプ場で幕営。翌朝、集合場所の伝之助小屋からマイクロバスで送ってもらう。林道は私が登った20年前より整備されているように感じた。林道終点の駐車場から歩き始める。すぐに平ヶ岳沢を渡り、尾根に取り付く。天気は今は晴れているが、午後から荒天になるという予報。山頂からの展望を楽しみたい、と願いながら登る。

 登山道は中急斜面が延々と続く。今回は100人近くも参加しているのだろうか、登山者も延々と続いている。森林限界を越え、湿原が現れたと思ったら玉子石分岐となった。私たちは早く山頂に着きたかったので玉子石は帰りに寄ることにし、山頂へと向かう。

 湿原が点在する中、木道を行く。途中水場を通り、姫ノ池からの道に合わさると山頂も間近となる。どしりとした山容の平ヶ岳らしく、大きなたおやかな尾根道の稜線漫歩を楽しめる。湿原も続くので、夏には高山植物が群落を成し楽しませてくれるのだろう。

 山頂に着いた。山頂一帯も湿原保護のため木道が敷設されている。周りを見渡すと、「あった!!」春に来た時に山頂の目印となっていたポールである。5月の連休に2回登頂しているが、1回目はガスの中でポールを確認し、山頂だとポールにタッチして後にした。2回目はこれ以上ないくらいの快晴。一番の高みに太陽に輝いて存在を誇示していた。2回とも心強い存在だったポール。無雪期の今は山頂の風景にうまく溶け込んでいた。

 周囲を見渡してみる。春に何回も見た、確認した山々が連なっていた。楽しみにしていた展望で、幸せにも天気も良く、ガスも沸いていないという最高のロケーションが広がっていた。尾瀬の山はもちろん、利根川を挟んだ国境稜線には中ノ岳から丹後山、本谷山、下津川山がつながっている。近くには今春登った赤倉岳も指呼できる。尾瀬から至る積雪期ルートの尾根も確認できた。すべて登頂した山、歩いた尾根だ。自分が歩いたところを確認しながら見るということは、最高の気分だし、いくら見ても飽きない風景だった。

山頂一角の木道の上で昼食をとり下山にかかる。姫ノ池を通って行くが、30年近く前に登った時よりもどうも小さくなって見える。池≠セという記憶だったが、大きな池糖といった感じに思えた。玉子石も同じで、小さくなったという印象だった。天気も下り初めまでは青空が広がっていたが、下山後マイクロバス乗車後から黒い雲が湧き始め、銀山平に到着したあたりから雨が降り出し、温泉に入って温まる頃には土砂降りの雨となった。



<山頂湿原>



<山頂のポール>



 <姫ノ池>


 <玉子石>