会山行ku-ninn73
【日時】200962021日(土・日)
【メンバー】6
【天候】
【山域】
【地形図】
【時間記録】
<6/20> 新潟4:00 = 別当出合10:05 − 中飯場11:0011:10 − 甚之助小屋12:1512:38 − 南竜道分岐13:02 − 黒ボコ岩14:07 − 室堂14:30(泊)
<6/21> 室堂 −(御前峰往復)− 室堂10:35 − 甚之助小屋11:2211:35 − 中飯場12:15 〜12:20 − 別当出合13:10       


 10年ほど前に飛騨側から登ったことしかない加賀白山。それも秋で、紅葉の盛りだった。紅葉も見事だったが、一度は花の時季に登ってみたかった。6月だと少し早いかな、とは思ったが、定例山行で計画をしてみた。

 天気は初日は晴れ、翌日が曇りから雨の予報だった。新潟を早朝に出る。高速道路がETC割引で1000円なのがうれしい。高速を金沢西インターで降り、白山の麓に向かう。国体にかかわっていた頃に、北信越国体で2回、本国体で1回と会場になった場所だった。

 別当出合の駐車場から歩き出す。車は50台ほど止まっていただろうか。登りは一番楽そうな、砂防新道を登ることにする。休憩舎から別当谷にかかる吊り橋を渡る。ワンピッチで中飯場に着く。小屋はないが、トイレと水が完備されている。ここまでは一般車は入れない工事用林道が延びている。

 高度を上げるにつれ、花も出てくる。ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、キヌガサソウなどが、群落を成しているわけではないが、登山道脇を賑わせている。甚之助小屋も十分使える小屋だ。ただし、時季のせいか夏用トイレも水も使えなかった。

黒ボコ岩手前の沢筋のリュウキンカは範囲は狭いが見事な群落を成していた。弥陀ヶ原付近はまだ雪が残っているので、早春の花が盛りを迎えているのだろう。五葉坂を登ると室堂だった。雪が大分残っている。夏のお花畑どころか、春浅しの雰囲気だ。天気も下り坂で、山頂付近はガスに入ってしまっていた。

今回の山行はテン場指定の南竜ヶ馬場が少し離れていることもあり、小屋泊りとした。食事の提供は7月からということで、宿泊はすべて自炊(1泊5100円也)。宿泊客は私たちを入れて30名ほどのようだ。ガスが湧いてきていたが、私たちはまずは外での宴会となった。が、宴たけなわというところで本格的な雨が降り出し、小屋の中に退散した。夜中は土砂降りに近い雨で、朝方も止む気配がなかった。テント泊だったら、散々な目にあっただろう。布団に毛布というのもありがたく、熟睡できた。

他のパーティーは雨具を着て出発する中、私たちは山頂ピストンは早々に諦め、朝から2次会に近い盛り上がりで過ごした。9時も過ぎ、誰もいなくなったところでやっとパッキングをし、ゆっくりとした出発となった。

小屋の前で記念撮影などをしていると、雲の切れ間が出始めてくる。もしかしたら山頂からの視界が利くのでは?!それだったら、せっかく来たのだから山頂に行ってみたい!!と欲を出し山頂に向かう。ジグザグに切られた道を登る。雲の切れ間から青空がのぞき始め、山頂に着いたときにはガスがすべて上がりきっていた。

遠くの山々の視界は利かないが、思ってもみなかった山頂からの景色を楽しめた。出発が遅かったということが良かったのだろう。雨上がりの空は青く澄んでいる。先に下りた人たちは味わえなかっただろう満喫感でいっぱいになった。下りも砂防新道を使う。道が整備されているので歩きやすい。天気の回復は早く、別当出合に着いた時には快晴となっていた。

高山植物の時季には早かったが、白山を存分に楽しめた山行だった。だが、次回はお花畑の時季に登ってみたい。はくさん≠ニ付いた花の名前が多いいし、夏には見事なお花畑が広がるのだろう。ETC割引が利くうちにまた訪れたい(笑)



<黒ボコ岩手前>


 <弥陀ヶ原を行く>



<山頂からの室堂>




<別山方面>