黒  姫  山

会山行ku-ninn79
【日時】20091025日(日)
【メンバー】9
【天候】曇り/ガス
【山域】妙高連山
【地形図】
【時間記録】新潟6:00 = 大橋登山口8:48 − 新道分岐9:45 − 黒姫山頂11:4511:50 − 大池分岐12:0013:00 − 新道分岐14:10 − 古池14:5015:05 − 登山口15:45


 紅葉の黒姫山に出かけた。天気は晴れのうれしい予報となる。妙高山もくっきりと姿を現していた。が、黒姫山はというと山頂は厚い雲に覆われている。そのうち晴れるでしょう…と、登山口に向かう。今回は南西側から登る大橋林道コースを行く。林道沿いはカラマツの木が多く、黄色く紅葉した葉が陽に輝いている。林道は途中で終り山道に入るが、植林道みたいで、幅が広く緩やかなカーブで付けられている。新道分岐まで来ると、やっと山道らしくなった。新道分岐周辺はブナが目立つ広葉樹の明るい林だ。葉はほとんど落ち冬枯れの装いとなっているが、それもまた美しい風情だ。

 天気はというと、登るにつれガスの中に入ってしまう。晴れの予報なのに…そのうち晴れてくるだろう、と思いながら登るが、ガスは濃くなる一方。むせ返るようなガス、といった感じだ。木々の葉に付いたガスが集まって大きな水滴となり、降ってくる始末。仕方なく雨具の上を着る。

急登を終え外輪に登りつく。ここからは森林限界を越え、稜線漫歩となるはずだ。だが、風も強まり、展望は皆無に近い。残念ながら晴れの予報は山では通用しないらしい。山頂には20人ほどの団体さんが先着していた。風が強くじっとしていると寒くなるので、記念撮影もせずに下山、大池に下る分岐点で昼食とする。防寒着を着込み、風の当たらない場所を選んでの昼食となった。

 下るにつれ風も収まり、ガスも晴れてくる。下りは新道分岐から古池を回るコースを行く。このコースはブナやナラの林の中を行くコース。紅葉から落葉に移ろうとする美しい光景を楽しめた。もちろんキノコ探索しながら行く。が、原生林ではない端正な林というものはキノコが生えていないようだ。倒木も倒れたばかりか、古く朽ち、苔むしたものばかりだ。ムキタケをちょろりと採り、あきらめる。

 古池まで下りてくると、ガスは完全に晴れ、暖かく感じる。古池を半周ほど歩き、カラマツ林を下ると車道に出た。考えてみれば、過去に数回登っているが、1回も晴れたことがなかったようだ。どっしりとした山容、深い森に囲まれた山、という印象の黒姫山。いつかは山頂からの展望も楽しんでみたい。それにしても、山の天気はわからない。だから、装備はいつも万全にしておかなければならないのだろう。