大  石  山

個人山行ku-ninn64
【日時】2009211日(祝)
【メンバー】2
【天候】晴れのち曇り   
【山域】
【地形図】日出谷
【時間記録】 新潟8:00 = 荒沢9:47 − 大石山11:04 − 685mP11:4114:20 − 大石山14:54 − 車16:00


1月に登った兎ヶ倉山の地図を見ていると、兎ヶ倉山の阿賀野川を挟んだ北東側にある大石山と高井峠が目についた。どちらも緩やかな、まったりとした尾根が延びていた。当初、兎ヶ倉山を阿賀野川側の菱潟集落から登りたいと思っていたのだが、良さそうな尾根なので大石山に行くことにした。実川側からも登れそうだが、長そうなので、西側の馬取川からから登ることにする。

荒沢集落の奥、万治峠の登山口に続く林道入口に車を止めて歩き出す。すぐに馬取川を渡る。渡れるか心配だったが、植林の関係だろうか、コンクリート橋が架かっていた。えん堤を後ろに見て杉林の急斜面を登ると尾根に乗り、そこからは緩やかな一本尾根を行く。

天気は晴れで、朝方冷えたらしく雪は締まっており歩きやすい。今回ストックを忘れてきてしまったのだが、林道入口にコシアブラだろう木で作った万能ストック=先が三つ又に分かれていて雪にもぐらないし、持つ方が丸くカットされていて使いやすい=を拾い、それを活用させてもらう。これが便利の一言。正に万能ストックだった。

ラッセルもなく距離が稼げ、1ピッチで大石山に着いた。高い所に赤と青の目印リボンがあり、高井峠への尾根方向へは木の幹に青いペンキで矢印が記されていた。大石山頂からは立派な尾根が東西南に延び、ひとつは主稜線を高井峠へ、ひとつは実川へ、ひとつは阿賀野川へと落ちている。

時間も早いので、稜線を歩いてみることにする。山頂から角度を変え東に延びている尾根を行くが、すぐに方向を北に変える。尾根がやせている所は雪が全く無い。踏跡が濃い尾根上には、何かの目印だろうプラスチックの20cmほどの円柱が打ち付けられているのが目立つ。ワイヤーが巻きつけられたままの木もある。夏道があるといってもよさそうな尾根だ。

小ピークをいくつか越え、685mピークで今回のゴールピークとする。ブナの林に囲まれたピーク台地でツエルトを張ることにした。高い山は平年並みの雪量だそうだが、低山は本当に雪が少なく、例年だと隠れているだろうヤブが多い。時折ある目印テープの位置などを見ると、雪は1mくらいも少ないようだ。飯豊連峰は冬日が差し真白く輝いて見えるが、高陽山が黒々として見えるのが寂しい。

高井峠は樹林に囲まれているとはいえ、聳え立って見える。峠はピークとピークの間の鞍部にあるのが普通なのに、名前をつけ間違えたのだろうか。周りの山々より立派で目立っていた。

地図を見てみると、尾根は高井峠から万治峠を越え、高陽山に続いている。残雪期に鏡山〜立石山〜高森山〜高陽山を歩いたことがあった。その高陽山に新潟県側、万治峠から登りつくのも楽しいかもしれない。まずは、万治峠から高井峠〜大石山をつなげたいと、帰りに目印テープをたくさん付けてきた。

登りは締まっていた雪は、下山にはガサガサになっていた。雪があと一降りしてくれるよう、これ以上なくならないよう、祈りながら下山する。山の動物たちの迷惑にならないように、目印テープを回収しに登らなくてはならないのだから。



 <685ピークと飯豊連峰>


 <万能ストック・微妙な角度で枝が張り出している木で作られている。

逆さまにしてツエルトを張るのに使う。小物だって掛けられる>


<大石山山頂・目印テープは高いところにあった>



 <ヒラタケ>