代  塚  山

会山行ku-ninn68
【日時】2009315日(日)
【メンバー】3
【天候】曇り
【山域】飯豊山塊
【地形図】川入・大日岳
【時間記録】 新潟6:30 = 藤巻8:55 − 尾根取付9:30 − 小休止10:2010:30 − 代塚山山頂11:0813:55 − 尾根取付15:00 − 車15:27


 「代塚山はパラダイスですよ!!」と仲間の山スキーヤーが言っていた。山スキーでパラダイスだというと、広くまったりとした尾根、点在するブナ、もちろんヤブはないのだろう。飯豊山塊の山でもあるし、登りやすく、素晴らしい光景が広がっているに違いない。地図を見ると、川入集落奥の大白布沢からと、藤巻集落の林道奥から登る尾根が登りやすそうに見える。川入集落へは積雪期通行止めということで、藤巻集落から登ることにする。

 天候は曇り。藤巻は十数件の集落だ。集落奥の除雪の終点地に車を止めさせてもらい、歩き出す。本川の橋を渡り、林道に入る。沢沿いの林道は途中で不明瞭になったが、山屋らしいトレースが続いていたので、ほぼそれについて歩く。最終的には沢が大きく二手に分かれた真ん中の尾根に取り付く。

 取り付きは急だが、尾根に乗っかると歩きやすい斜面になる。雪も適度に締まっているので、ワカンもそれほどもぐらない。右からの尾根と合流するあたりからは尾根が広がり、ブナの原生林のたおやかな斜面となっていた。そこから山頂までは正しく山スキーに適した斜面が続いていた。

 代塚山山頂からは少しガスがかかっていたが、飯豊の三国岳から疣岩山、鏡山のパノラマが広がっていた。ここから長坂峰、松平峠へも尾根が続いているのが見える。歩いてみたい、できたら、松平峠を越えて疣岩山に上がってみたい。ブナが点在する尾根を見て、そう思った。

 風が強いので、山頂から少し下ったところで、ツエルトを張りお昼とする。お昼のツエルト張りもマニアックになり、会長が嬉々として設営にかかる。厳冬期だとテントが良いが、春が近くなるとツエルトでも暖かく居心地最高となる。

 登頂できたのは良いが、登った尾根がどれだか分からなかった!? 登りついた尾根の沢にえん堤があったのだが、地図には明記されていない。登っただろう尾根の横に、山頂からの派生している尾根の確認もできていなかった。位置確認の意味もあり、少し冒険して違う尾根を下ることにした。

 藤巻まで伸びている尾根を左に見て、登った尾根との間の尾根を下る。急斜面が続く尾根で、雪もザラメ状隊なので、半分滑りながら下る…と、沢に出てしまった。沢沿いに下るのは危険なので、左側の尾根に取り付き直す。幸せにもほんの数分で登り返せる。その尾根沿いに下ると、二俣の沢の合流点に出た。登りに尾根に取り付いた所からほんの数十メートルも離れてない場所だ。これで下った尾根は分かった。が、しかし、登りに使った尾根がまだ??になってしまっていた。

 仲間が言うように、すばらしい山だった。たおやかな尾根+点在するブナ+ノーヤブこぎ+登り返しがない=山スキーのパラダイス!!だった。雪にブナ林という光景も後押ししている。山頂の展望をより楽しんでみたい山ともなった。川入から登る尾根も登りやすそうだ。だが、次回は林道の入口脇の尾根に取り付いてみよう。今回登りに使った尾根がはっきりするだろうから。そしていつかは松平峠を越えて、疣岩山〜三国岳へと続けてみたい。