アツラノ峰

会山行ku-ninn84
【日時】2010117日(日)
【メンバー】4
【天候】曇り時々雪
【山域】飯豊山塊
【地形図】大日岳
【時間記録】弥平四郎8:40 − 小休止10:0010:10 − アツラノ峰10:35 − 907m峰 11:1013:10 − アツラノ峰13:30 − 弥平四郎14:30


鏡山の前衛峰のアツラノ峰に行きませんか、とお誘いを受ける。聞いたことがなかった山なので、早速2万5千分の1の地図を広げてみるが、アツラノ峰という山は明記されていない。鏡山の前衛なのだから弥平四郎集落周辺から登るのだろうか。春に鏡山に登る時に使う尾根に点在する、三角点ないしは標高点なのだろうが、雪も深いだろうし登りに何時間かかるか分からないので食料など重装備で出かけることにする。

 天気は曇り。ここ1、2日に降った雪で道路も圧雪状態、山も雪深いだろう。さて、アツラノ峰だが、弥平四郎集落から西に伸びる尾根上の最初の875.5mの三角点だった。残雪の鏡山に登る際に使っていた尾根で、アツラノ峰も数回通過していたピークだった。登りで2時間ちょっとあれば十分だと言われる。学校?の駐車場に車を止めさせてもらい歩き出す。鏡山への林道入口の橋の手前で尾根に取り付き、急斜面の登りで尾根上に出る。天気も日が差し始めてきている。狭かった尾根が広くなると飯豊山塊らしくブナの林が広がってくる。標高を上げるにつれ、原生林の林となる。下越のブナ林よりも荘厳さが感じられるのは山容の大きさ、ブナの幹の太さからくるのだろうか。

今回は山スキー2人、ワカン1人、スノーシュー1人の混成メンバーとなる。雪量は山スキーだとふくらはぎくらい、ワカン、スノーシューでひざあたりまでもぐる。もちろん山スキー隊が早い…というわけではないようだ。ラッセルマンと言われるワカン隊1人が、山スキーヤーが緩やかなカーブを描いて登る斜面を、ものすごい勢いで直登していく。そして悠々と先頭に立ちラッセルをしていた。ワカンより楽に歩けるだろうスノーシューの私だが、ワカンについていくことはもちろんできない。

斜面を登り切るとピークになり、そこがアツラノ峰だった。ブナに囲まれたピークだ。登り始めから2時間、お昼にはまだ早いので次のピークまで行くことにする。尾根はいったん下り、また50mちょっとの登りで907mの標高点ピークに着いた。ブナの木が点在する広いピークだ。ブナ林は幻想的だが、天気は雪がちらつき展望はないに等しい。春に来た時に大日岳が見え、歓声を上げたピークがあった。このピークだっただろうか。天気も悪いので早速お昼の宴場所を整地し、テントフライをかけて、大休止とした。

下りは山スキーのパラダイス!なのに違いない。深雪だが、サラサラの雪質みたいで気持ち良さそうに滑っていた…多分。スノーシューの私は山スキーに遅れをとるまいと、ひたすら下る。今春は久しぶりに鏡山から残雪に輝く飯豊連峰の展望を楽しみたい、と胸を弾ませて下山した。