不 忘 山

個人山行ku-ninn95
【日時】201081日(日)
【メンバー】2
【天候】曇り
【山域】蔵王連峰
【地形図】
【時間記録】 白石スキー場6:25 − 権現沢8:10 − 大日向8:549:04 − 水引平9:34 − 屏風岳分岐10:00 − 南屏風岳10:25 − 不忘山11:08 − 不忘の碑11:2512:50 − 白石女子高小屋跡14:07 − スキー場14:25


 高山植物が咲く山に行きたかった。それも、稜線漫歩が楽しめる山で楽に登れる山と考えたところ、蔵王連峰の南端、不忘山を思い描いた。登りのコースタイム2、3時間で、屏風岳〜不忘山間の稜線歩きも楽しめる。何年も前に数回登ったことがあった。花もきれいだったに違いない!?

 行きは磐越自動車道から東北自動車道に入り、白石インターから白石スキー場に向かう。インターチェンジからは15km、20分ほどで着いた。高速代1000円の成果は大きい。

天気は曇り。数年前に一周したコースを反対回りで行くことにする。スキー場から権現沢沿いの道に入り、権現沢を渡ると水引入道への急な登りとなる。急登が終わると森林限界を越えガレ場になり、ジャンボリーコースの分岐の大日向となる。稜線はガスの中、風も冷たい。水引入道を越えると湿地帯の水引平で、そこからまた主稜線へは急な登りが続く。

主稜線はやはりガスの中。晴れていれば気持ちの良い稜線歩きができるのだろうな、と思うと少し残念。南屏風岳を過ぎるころあたりからポツポツと登山者にすれ違う。花も不忘山に近づくにつれ、種類も多く、登山道脇に群落を成してきた。ミネウスユキソウやハクサンフウロ、イブキジャコウソウやシャジン系の花々が咲き競っている。よく見ると、クルマユリやハクサンイチゲも交じっている。大輪の目立つ花々ではないが、あたり一面に咲き乱れている。これほどの花々を期待していなかったので、大満足だ。

ガレ場を登りきると不忘山だ。縦走する人は少ないのだろうか。静かな縦走路だったが、山頂は大勢の登山者で賑わっていた。展望の良い山頂なのだが、ガスは晴れそうもない。風もやや強いので、少し下、不忘の碑まで下りて、昼食とした。

下山は白石女子高小屋跡経由で下る。こちらの登山道は単調な中急斜面が続く。変化に富んでいない分、快調に下れる。広葉樹が多いいので、紅葉の時季も美しいのだろう。だが、若い林で倒木がなく、キノコは期待できないようだ。女子高小屋跡からはスキー場の中を行く。この中もギボウシや山ユリの花が咲き競っている。だが、ススキの穂も出始めている。夏の花々が咲いている中、秋がもうそこまできているのだろう。雪解けが遅かった今年、山のすべてが思い切りパワーを出し、短い夏を楽しんでいるかのように感じた。

帰路は南陽市に出て113号線経由で帰る。南陽市内にバイパスができていて、街中を通らなくても良くなっていた。行きに使った東北自動車道経由と時間的にそう変わらないかもしれない。




<水引平・奥が屏風岳>


<縦走路・奥は不忘山>