博士山(王博士)

個人山行(山スキー&なんちゃってテレマーク)

【日時】2010110日(日)

【メンバー】Y,T,M(悠峰山の会山スキー部隊)

【天候】 小雪

【山域】 会津

【地形図】 博士山

【時間記録】 国道401号線(昭和村標高900m橋)08:55 − 小休止(1138m標高点)9:5510:15    小休止(1356m標高点)11:0311:11    山頂(王博士1455m標高点)11:40  <昼の憩い>  13:20    国道401号線14:48

 

国道401号線が,冬季閉鎖となる112日を前にそこから博士山を目指す.歩き始めは,国道401号線の最高点である博士峠付近(標高約1020m)ではなくて,昭和村側の標高900mにある橋の付近に広く除雪してあるところがあったので,邪魔にならないように車を置いて,そこから歩き始める.

 

林道を経由することなく,国道から直ちに気持のよい登りとなる.初めのうちは,左の沢側に杉林があるが,それもすぐに終わり,1000mあたりから大きな桂が目立つ北にすっきり延びる尾根を登る.終始20cmから深いところでも40cmのラッセルだ.

 

博士山の一般ルート(山スキー)は結構な高さで林道を横切ったりそれなりに人の匂いがするが,このコースにはその気配がない.初めて登るので,赤テープをいつもより多めに要所に付けながら登る.

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標高1100mを越すと,ブナが優勢となる.1時間も歩くとちょっと平らになった1138mの標高点だ.雪庇が東側にできている平らな尾根だ.ここで小休止とする.

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1130m標高点

 

1138mの標高点からわずかに一旦下ると尾根が次第に広くなる.どこでも登れるが,帰りは,それなりに注意が必要なところだ.時折小雪が舞ったり,風が吹くが,林の中なので雪はふかふかだ.

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一旦北東に向きを変えた尾根が再び北に向かうあたりから,ちょっと急登となり,薄日もさして白くなったブナがきれいだ.適当にジグを切って登っていると,後ろを登るTさんが「あっ人が登ってる.」と言うではないか.右手を見ると,確かに何人かが登ってきている.

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1356mの標高点の手前で一緒となったそのグループは会津山岳会の5人パーティーで,博士峠から登ってきたとのことで,博士山の南にある標高1455mのピークに行くとのこと.その1356mの標高点で彼らと一緒に小休止する.

 

その1455mのピークは,博士山側からみると,きれいな三角錐で,思わず滑りたくなる斜面が広がっているが,北側斜面に木はほとんど生えておらず,以前黄金沢経由で1回だけ登ったことがあり,黄金沢側にできたとてつもない大きさの雪堤が印象に残っている.博士山までは,今日のコンデションではもう1時間はかかり,帰りも同じ時間がかかる.よって我々も今日は時間的(体力的にですけど.)にそこまでとする.そして,そのピークを王博士と呼ぶことを教えてもらう.

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奥が1455m標高点(王博士)

1356mの標高点から王博士までは,30分程度だ.1455mの標高点は,南北に延びた山頂の一角にあり,今日はその手前でやめ,すぐに風の当たらない東側に降りて昼の憩いをとるために穴を掘る.

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昼の憩い

 

昼の憩いも終わり,あとは滑って降りるだけ.会津山岳会の人達は,先に下山している.どこでも好きに滑れるが,調子に乗ってはいられない.下りの選択肢は,登りと違ってたくさんあるのだ.それにしても雪はいいし,適当な斜度で快適そのもの.

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特に1356mの標高点の下の斜面は,特に雪もよく最高だ.ここで,会津山岳会の人達の滑りトレースと別れる.我々がつけた登りのトレースは,風のせいか,殆ど消えている.赤テープを探しながら滑って行くが,つい滑り優先になりそうな自分が怖い.

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1138m標高点の登り返し,といっても標高差で10m程度であるが,それを何とかクリア―すると,ここから尾根が細くなるが,滑りには問題ない.右手に杉林が出てきたと思う間もなく国道を走る車が見えた.登りと同じ標高930mのカーブで国道に出て,そのまま車まで滑って本日終了.

 

王博士