飯豊・三国岳

会山行ku-ninn100
【日時】2010112021日(土・日)
【メンバー】4
【天候】晴れ
【山域】飯豊山塊
【地形図】
【時間記録】
<11/20>  祓川駐車場9:15 −  小休止10:1510:35 − 松平峠11:3511:50 − 分岐12:3512:55 − 疣岩山13:15 − 三国岳14:00
<11/21> 三国岳7:55 − 種蒔山 8:459:05 − 三国岳9:5010:10 − 疣岩山10:50 − 上ノ越11:5013:00 − 駐車場14:55


 新潟から見る飯豊連峰は真白く輝いて見えていた。雪は多そうだが、天気が良さそうなので飯豊に入ることにする。祓川の駐車場から歩く。私たちのほかに入っている人はいなさそうだ。ブナの葉はすべて落ち、カサカサと音を立てながら歩く。雪がいつから出てくるだろうと思いながら歩くが、雪の上を安定して歩くようになったのは疣岩山の稜線に上がってからだった。下から見るよりも雪は少ない。それも少し前に降った雪のようで、締まっている雪だ。数年前の同じ時季に来た時には松平峠のすぐ上からワカンを付けラッセルをして三国に着いたが、今回は持ってきたワカンを付ける必要はなさそうだ。

 天気は朝方は雲が多かったが、青空が広がってきていた。三国岳に着く頃には快晴になる。積雪は深い所で2、30cmほどだろうか。時間的には切合小屋まで十分行けるだろう。先発者がいるようで、トレースも付いている。行くか行かないかでもめたが、結局はゆっくりとした山行がしたいという意見が勝ち、三国小屋に泊まることになった。時間はたっぷりあるので、小屋の中にテントフライを張り、居住スペースを作る。このフライがあるだけで、暖かく快適な空間ができる。

 雲ひとつない空となったところに、夕日は沈んでいった。目の前の大日岳と縦走路の奥の本山が夕日で輝いていた。私たちはといえば、まだ空の明るいうちから宴会となり、夕日が沈むころには最高潮となっていた。他に単独の人が1人いたが、迷惑だったに違いない。でも、8時には寝たので、お許しを。夜は月が邪魔をし、満天の星空を楽しめなかったのが残念。フライのおかげもあり、暖かい夜となった。

 翌日も朝から快晴となった。本山までは行けないが、種蒔山までピストンしてくることにする。雪は固く締まっている。御前坂はアイゼンが必要かもしれない。種蒔山まで来ると、本山が目の前にドデンと現れる。積雪は膝下くらいだろうか。

飯豊本山を間近に見るのは何年ぶりになるだろう。種蒔山付近から見る本山の姿は美しい。雪の白さが美しさを一段と際立たせている。大日岳も谷を挟んでそびえ立っている。雲ひとつない青空の下、白く輝く主稜線が目の前に広がっていた。11月とは思えないほど、陽光がまぶしく暖かい。白く輝く飯豊の主稜線はもう冬の眠りに入ったのだろうか。何も寄せ付けないような輝きは厳冬への守りに入っているように思えた。

 三国の小屋に戻る。下りは鏡山の上ノ越経由だ。疣岩山を過ぎ巻岩山の下りになると雪は少なくなり、上ノ越に着く頃には雪はなくなっていた。上ノ越で昼食の大休止。お昼になっても雲は湧いてこず、雪の主稜線が木々の間から見渡せる。日差しも暖かく、小春日和という言葉がぴったりの昼下がりだ。

 上ノ越で飯豊に別れを告げ、登山道を下る。ブナ林を少しキノコ探索したが、時間にも急かされ、ほんの少しの収穫でしかなかったのが残念。葉が落ち、冬支度を終えたブナ林の急斜面を駆け下り、日が斜めに差し始めた駐車場に戻った。


<ブナ林を行く>



<三国小屋>

<飯豊本山>



<飯豊本山>


<大日岳>



<上ノ越に向かう>

<主稜線>