黒  姫

会山行ku-ninn88
【日時】201037日(日)
【メンバー】7
【天候】曇り時々雪
【山域】
【地形図】
【時間記録】
新潟6:30 = 浅草山荘奥8:25 − 小休止9:259:35 − 小休止10:4010:50 ― 1328mP手前12:00 − 1150m鞍部12:2014:20 − 車15:55


 守門岳の隣の黒姫に行かないか、と誘われ、初めて黒姫という山があるのを知った(無知?)。山スキーに最適の山らしい。守門、浅草山塊なら素晴らしいブナ林は期待できるだろう。地図を見ると、尾根も広くまったりとしている。ただ、長そうだ。沢をつめて尾根に取り付くようだが、沢は大丈夫なのだろうか、などと考えたりもしたが、年に1回は山スキーに来ているメンバーの「黒姫は良い!!パラダイスじゃ」の一言で行ってみることにした。

大白川で国道252線と離れ、浅草山荘方面に向かう。音松荘を過ぎ、少し行ったところで駐車する。ここから先は除雪されていないようだ。天気は曇り。昨日から雪模様になり、うっすらと新雪が積もっている。今回は山スキー隊4人、ワカン隊が3人の構成となった。

すぐに破間川に架かる橋を渡る。林道は下黒姫沢近くまで続いており、終点からトラバース気味に下黒姫沢に下りる。ここから標高680mくらいまで沢上を行く。季節が遅いと下黒姫沢は雪が割れ、雪崩の危険性も高くなるとのことだ。だが、今回はびっしりと安定した雪の上を歩ける。

 沢から左岸の尾根に取り付き、831m標高点を目指して登る。本当に尾根は広くまったりとしており、ブナの原生林が広がる世界だ。ガスが流れ幽玄な雰囲気をかもし出している。途中でブナの倒木があり、偵察すると、ヒラタケがびっしりと生えている!!!これを帰りの楽しみに登っていく。

 ブナ以外なにもないといってもいいくらいの斜面が続く。晴れていたらより素晴らしい景色が広がるのだろう。下黒姫沢の右岸の尾根が合わさる下、ややカール状になった開けた場所で小休止する。ガスで視界はない。ここから山スキー隊に付いて鞍部を目指して行けば良かったのだが、私たちワカン隊は地図もよく見ずに、絶壁みたいな斜面を1164m標高点側に直登し、尾根に取り付いた。

 鞍部から尾根はまた北に向かい、守門岳の東側から派生する主尾根の下部に出た。時間もお昼近く、山頂まであと1時間半はかかるだろうということで、ここでリタイアとなる。山スキーもこのあたりから下がパラダイスなのだという。だが、初めての私たちは主尾根まで行ってみることにした。

 この登りも絶壁に近い急斜面(…と感じた)。雪もクラストしている中、なんとか主尾根に登りつく。ガスが濃く、視界は数メートル。晴れていれば最高の景色を楽しめるのだろう。いつかは黒姫の山頂に立ってみたい。どのような光景が広がっているのだろうか、見てみたい。その思いを胸に風も強く寒いので、そそくさと下る。下りは急斜面で雪がクラストしているので、慎重に下る。そこから少し下り、1150mの鞍部で昼の大休止とした。天気は雪が強く降り始めてきていた。

 下りは山スキーには最高の斜面が続いていた。ブナの大木が点在する斜面を快適に滑っている。正に山スキーのパラダイスだ。私たちも快適に下っていく。天気が良ければ、青空に映える白いブナと悠大な雪の斜面は「ヤッホー!」と叫びたくなるほど素晴らしいのだろう。来季もぜひ登りたい山となった。それも晴れた日に登ってみたい。

今回は沢に安定して雪が付いていたが、デブリ跡も数箇所あった。時季を見極めて入山したい山だろう。今回見つけたヒラタケ、少し時期が遅かったようで、もう少し早いと大収穫となった。来年も絶対に来よう。黒姫の山頂も極めたいし、展望も楽しんでみたい。そして、ヒラタケの収穫もしなくては。