会津丸山岳(途中撤退)

 

個人山行  oza1

【日時】 20101011日~12
【メンバー】 単独
【天候】 11日   曇り後雨 12日 雨後曇り後晴れ
【山域】 日光
【コース】 大幽東ノ沢~葦ノ沢(往復)
【地形図 2.5万】 会津朝日岳
【時間記録】 
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大幽沢出合駐車場発10:05  堰堤 10:35 - 東ノ沢・西ノ沢出合11:15 – 窪ノ沢出合 12:40  二股 14:00  幕営地点(標高1350m) 16:15
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幕営地点(標高1360m) 7:00  駐車場 1400


 会津丸山岳に行きたいと思ってから、何年かが過ぎた。きっかけはマイナー名山だが、今となってはそれというわけでもなく、ただ一度はその頂きに立ってみたいだけだ。なかなか行く機会ができなかったが、会のMさんから声がかかりその気になった。結局Mさんは行かないことになったが、一度行く気になった気持ちはさめず、天候も今一だったが単独での決行に踏み切った。朝7時頃、新潟を出発。見附ICまで高速にのり、栃尾~入広瀬~只見経由で大幽沢出合駐車場に10時前に到着。支度をして出発。出合いにかかる橋を渡り、作業道へは入らずすぐ橋下の大幽沢に入渓した。沢は穏やかで水温もそんなに冷たくなかった。30分位歩くと堰堤に到着。左側のコンクリートの縁の部分を歩いて堰堤の上に出る。水量はやや多くなったが、穏やかである。東・西ノ沢出合を左の東ノ沢に入る。初めてのところはほどよい緊張感があって面白い。しかも一人の心細さがそれを増幅させる。倒木にキノコがたくさん生えていたが、登りの時に取ることもない。

窪ノ沢出合い手前でゴルジュ帯となる、巻き道らしきものも発見できないので、そのまま突っ込むしかなく、腰上までつかり、微妙なへつりを越えて何とか出合いの場所にたどり着く。
難所と聞いていたところなので、窪ノ沢出合いでほっと一息をついた。おにぎりを一個ほおばった後左の沢に進む。 一時間ちょっと歩くと、二股に到着する。雨が降ってきたので、休憩もあまりせず右の沢に入る。今までと違い傾斜のある沢となり高度を上げ始め、滝も出てきた。

だんだんと雨が強くなってきたのでテンバを探すが、適当な場所が見つからない。4時を過ぎ辺りが薄暗くなり始め体力も限界となってきたので、標高1360m付近で藪を掻き分け、無理やりテントを張った。
ところが17年使用したゴアのテントはすぐに水が染みてきて、またたく間に水浸しとなってしまう。雨は降り続け、結局一晩中テントの中の水を外に出す作業をすることになり、ほとんど眠ることができなかった。

朝、5時頃、外はまだ小雨だった。寝不足と水浸しの状態により、気力もやや衰え、登るか引き返すか葛藤を6時半頃まで繰り返した末、下山を決意。濡れた衣服と沢の装備をやっとの思いで着て、テントを撤収する。

下山を開始するが沢は濁り、水量が増していて、なかなかスムーズに降りれない。滝の場所ではセットしたロープが回収できず登り返すなど、悪戦苦闘となる。

二股を過ぎると傾斜も緩み、やや歩きやすくなったが、明らかに昨日より水量が多い。右へ行ったり左へ行ったりと頻繁に渡渉を繰り返しながら下る。窪ノ沢手前のゴルジュも水量が増し、激流となっていた。流されるしかないなと思い、意を決して入った瞬間、足を取られ岩にぶつかりながら下へ流される。

やがて天気は曇りから、晴れに変わり、日が差してきた。今頃と恨めしく思い、下っていくと、若い単独行の人とすれ違う。これから丸山岳に?と聞くと、そうと答えた。水量多くないですかと聞いてきたので昨日よりかなり多いねと答え、今日はゴルジュの正面突破は難しいと思うと伝えて別れた。その後も登る時は易しく感じたが、下りは難渋する場面もあり、結局駐車場に着いたのは14時近くで、思った以上に時間がかかった。もし朝から晴れて丸山岳に登ってたとしても、日暮れまでに着けるか微妙なところだ。この時期12日の行程なら、1日目に頂上に到達しなければならないだろう。さすがマイナー名山。簡単には登らせてもらえなかった。


大幽沢橋


堰堤


窪ノ沢出合


二股を右の沢に入ると滝が出てくる。



GPSログ