日 光 白 根 山

個人山行ku-ninn87
【日時】201022021日(土・日)
【メンバー】2
【天候】晴れ
【山域】日光山塊
【地形図】丸沼、男体山
【時間記録】
<2/20>新潟7:30 = 丸沼高原スキー場ロープウェー山頂駅12:50 − 2350m付近テン場14:20
<2/21>テン場8:00 − 日光白根山山頂8:559:25 ― テン場10:0010:20 − 2100m付近11:0513:35 − ロープウェー山頂駅14:00


 今年の正月に荒天で断念した日光白根山。今季中にチャンスがあれば登りたいと思っていた。2月も半ばになると冬型は長く続かず、週間予報でも晴れマークが多く出てくるようになる。この第3土、日曜も冬型が崩れ、曇りから晴れベースで推移しそうだ。これが今季中最後のチャンスかもしれない!?と決行した。

登山口は丸沼高原スキー場。少し前までは冬ルートとしてあまり登られていなかったようだが、ロープウェー開通後は条件さえよければ日帰りピストンできるようになった。ルートはほとんどが夏道沿い、雪もそれほど積もらないようだ。登高標高差は500mちょっと、日帰り可能のルートを1泊で行くことになる。積雪期ルートでより登られている日光の湯元スキー場からの入山より大分楽に行けるだろう。天気は晴れ。お正月に来た時とはまったく違う。

ロープウェーを降りると標高2000m。白根山が目の前に大きくそびえ立っていた。山頂レストラン脇を通り、針葉樹林帯の中の登山道に入る。最初はスノーシューの雪原遊歩道!?になっているようで、トレースが延びている。やはり関東の山で、標高のわりに雪は少なく、ワカンもまったく必要ないようだ。途中、遊歩道から外れ山道に入るが、夏道沿い、それも随所に赤ペンキの目印や赤テープが付けられていた。

七色平分岐から山肌のトラバース道になる。途中で下山パーティーに会う。風が強く、山頂は断念したそうだ。ジグザグに高度を稼ぎ、森林限界直下だろう所に良い場所を見つけ、テントを張る。ロープウェー山頂駅からワンピッチ、1時間半ほどだった。風が強くなってきていたので、ブロックを高く積み上げ、テントを張る。夜は雪が降ったが、夜半過ぎには止み、満天の星空となった。寒さを覚悟していたが、水も表面が凍っている程度で、それほどでもなく朝を迎えた。

 翌日は快晴の朝を迎えた。新雪が積もり、昨日のトレースは消えていたが、サラサラの雪で歩くのには支障がなさそうだ。ワカンは必要ない。最初からアイゼンを付けて歩き出す。夏道に付けられている薄っすらと分かるトレースの上を行く。歩き出して15〜20分ほどで森林限界を越え、眩しいくらいの雪の斜面に飛び出した。大きな白根山が目の前に現れた。たおやかな山容、白さを際立たせている雪、そして深い蒼の空、歓声を上げてしまいそうな景色が広がっていた。雪山には自然の美しさが凝縮されているように思う。富士山も遠くだが指呼できる。夏道沿いに付けられている木のポール沿い登る。風が強いのだろう、雪は少なく夏道がはっきりと分かる。急斜面を登り終えると奥白根神社があるピークに着く。その奥が山頂だった。

山頂からは360度の展望が広がっていた。登りの途中は風が強く雨具のフードをかぶったが、風も止んでいた。春といっていいほどの柔らかな日が差し、暖かいといってもいいほどである。思う存分景色を楽しむ。武尊山はもちろん、尾瀬の至仏山や燧ヶ岳、日光の男体山は目の前だ。平ヶ岳や谷川連峰など奥利根源流の山々も連なっている。富士山の横に見えるのは南アルプスや八ヶ岳だろうか。いくら見ていても飽きない景色が広がっていた。

 日光湯元から登ってきた2人パーティーと一緒になる。昨晩避難小屋には10数人泊まったそうだ。湯元スキー場から小屋まで約4時間、小屋から山頂まで約2時間かかったという。私たちは初日テン場まで1時間半、テン場からは1時間だった???これだけしか歩いていない。夏道のコースタイムと同じくらいに登ってきた。条件に恵まれたとしか思えない。

 暖かな日差しの中を下る。風がないので寒さを感じられないが、木々の雪が落ちないのは気温は上がっていないからなのだろう。テン場に戻り、テントを撤収し下山にかかる。途中日帰りで登ってくるパーティーにすれ違う。単独2パーティー、2人組2パーティーだった。このルート、やはり日帰りでピストンする人が多いいようだ。

七色平を越えたあたりで今一度テントを張り、大休止とする。振り返ると白根山が大きくそびえ立っていた。お昼近くになっても雲は湧いてこない。テントの中は温室状態で暑いといった感じで過ごす。日帰りルートを1泊で入る。積雪期の山に入るには気分的に余裕がもてる。天気は快晴。これ以上ないくらいの良い条件下での登頂。今季の夢がひとつ叶った。











<白根山山頂>


<奥白根神社>




<男体山と中禅寺湖>