高森山

個人山行(山スキー&なんちゃってテレマーク)

【日時】201012日(土)

【メンバー】T,M(悠峰山の会山スキー部隊)

【天候】 小雪

【山域】 会越県境

【地形図】 飯里

【時間記録】 弥生08:38 − 小休止(859標高点)10:2810:35    山頂(三角点の南1140mピーク)11:52  <昼の憩い>  13:24  弥生14:20

 

ようやく雪も降り,本年最初のテレマーク(山スキー)を決行する.天気予報によると,冬型の気圧配置が続き,寒気が入り込んでいるという.風の強い山は避けたい.「虎」年に関連する山で,山スキーのできそうな山は思い付かない.正月なので,鏡餅から鏡山とも思い浮かぶが,鏡開きにはまだ早い.しかも登り返しがたくさんあって,新雪の時期はきつい.ということで,鏡山の近くにあって南斜面を登るので,風の影響が少なそうな標高も1140m程度と手頃な高森山に向かう.

 

高森山は,飯豊山に連なる新潟県と福島県の県境をなす高陽山の北,鏡山の南に位置し,五頭山のようにいくつかの小ピークによってできている.遠目には大日岳と高陽山に目を惹かれて目立たない夏道もない(たぶん)地味な山であるが,山頂付近は台地状になっていて,ブナ林が広がっている.

 

津川ICで降りて,徳網経由で弥生へ向かう.予想よりも雪は少なく,気温もそれほど低くない.またも藪スキーとなるような気がしているうちに弥生に到着する.調度除雪をしているところで,除雪が終わるのを待って,村はずれに邪魔にならないように車を置き,出発する.

 

まずは,田んぼと思しき所を歩き始める.雪が少ないせいか,以前来た時よりも田んぼの段差が大きく感じる.最後の物置小屋の脇を通って,スギ林のへりから東西に伸びる緩やかな尾根に上がる.尾根上は風で軽くパックされた粉雪で,深いところでも20cm程度のラッセルで,楽々だ.先月の不動堂山の激重わかんラッセルと大違いだ.

 

標高600mと675m地点にアンテナが立っている.たぶんここまでは,夏道があるような感じだ.この辺から急登が出てくる.汗をかかないよう気を付けながら軽くジグを切って登る.この辺は全く問題ない.標高700mあたりからブナが目立ち始め,小雪舞う尾根を快適に登る.

 

最初に来た時は境界のしるしなのか適当な間隔で,木に赤いペンキでマーキングがしてあって,自然と赤印に導かれるように歩くことになり,赤ペン先生の添削を受けながら歩く気分だったが,今は赤ペンの色もだいぶ目立たなくなっている.

 

859mの標高点のある尾根に上がる部分が唯一困難な地点だ.尾根が狭くなっていて,両側の急斜面は雪崩そうで過去2回は,いずれも最後の2m弱の壁が乗り越えられなくて,板を脱いだ.しかし,今日は雪は少ないが,安定しているので,左脇の急斜面をトラバースして枝に摑まりながら,なんとか板を脱がずにクリアーする.ここまでに2時間近く歩いてきたので,ここで一休みとする.それまでは,風も気にならなかったが時折強い風が吹いて,あたりが真っ白になる.

 

ここから,しばらくは杉と五葉松とブナの入り混じった適当な傾斜の尾根が続く.標高950m付近から最後の急登だ.これを登りきると,既に頂上台地の一角だ.ここまで来るとブナが優勢となって,どこでも好きなように登ることができる.

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930m尾根

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1040m頂上台地

 

いくつかの緩やかなピークを適当に巻きながら山頂に出る.ただし,山頂といっても三角点のある1151mのピークではなくて一番南側の1140mのピークだ.諸般の事情(もっぱら体力)により,今日はここまでとする.小雪で視界はないが,ブナの木に囲まれたいいところだ.

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1140mピーク

 

さっそく穴を掘り,フライをかけて昼の憩いとする.ザラメの締まり雪の上に今回の寒波で降ったと思われる80cmくらいの新雪が積もっている.

 

本年最初の昼の憩いも無事終わり,後は滑って帰るだけ.適当な新雪で,なんちゃってテレマークでも快適に滑ることができる.赤テープを回収しながら滑って行くと,あっという間に頂上台地は終わる.

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980mから頂上台地を振り返る.

 

しばらく,細い尾根を外さないように得意の前方1回転コケを時折交えながら滑って(降りて)行く.全身真っ白けになりながら久しぶりの滑り(コケてるほうが多いけど.)を楽しんでいるうちにアンテナが見えてくる.ここからは,地形図には表現されていないいくつかの登り返しがあるが,私のスキーは,ステップカット(うろこ板)付きなので,気にならない.うろこ板は,滑りはいまいちだけれど,こういった山には向いているような気がする.

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800m尾根

 

小枝が少々気になるが,尾根なりに滑って行き,左側が杉林になると,弥生も近い.帰る頃には,登りに付けたトレースは,風と降雪で消えていた.

 

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450m弥生の田んぼに出る斜面