大 方 山

個人山行ku-ninn105
【日時】2011227日(日)
【メンバー】2
【天候】晴れのち曇り
【山域】
【地形図】室谷
【時間記録】
新潟8:00 − 名古津入口9:25 − 555mP10:2010:30 − 大方山11:2011:45 − 555mP12:15 − 名古津スノーシェッド13:05 − 車13:15


 雪山で遊びたい、と声をかけられ、迷わずに大方山を選んだ。1月の会山行の時は予想を超えた豪雪と降り止まぬ雪で、途中敗退した山だった。今回は天気予報もそれほど悪くない。雪も締まってきているので、2ピッチくらいで行けるだろう。山頂からの見晴らしは良く、川内山塊が見渡せたはずだ。遊ぶにはもってこいの山に違いない。

名古津集落は1月に来た時はアルペンルートのような雪の壁!!??で埋もれていたが、今回は雪も減り、バス停も顔を出していた。厳冬から早春の風情に変わりつつあった。集落入口には車が1台止まっている。先発パーティーがいるようで、しっかりしたトレースの上に新しい足跡が続いている。このトレースが大股に付いていて、それに沿って歩くとなると息があがってしまう。トレースから外れて歩けばよいのだが、気温が高いせいか、ザラメ状の深雪で歩きにくい。2週間前に登った鳥屋森山の凛とした寒さの中の粉雪が懐かしくさえ感じてしまった。

1ピッチで先回の到達地点、555mの主尾根上のピークに着く。尾根の方角が変わり、針葉樹が多いピークだったのでよく憶えている。先回は降雪の中2時間半、休みなしにラッセルをして、やっとここまで、なんとか登って来られたといった感じだったが、今回はザラメ雪が少し重たいとはいえ、陽光輝く尾根道を気持ちよく歩ける。天気が良いほうがゆっくりと休憩もできるようだ。大方山頂から続くこの主尾根はここから方角を北東方面に変え、南大谷沢に落ちている。地図を見るとしっかりした尾根だ。車まで車道を歩けば良いのだし、状況がよければ下ってもいいだろう。

ここから尾根は細くなる。右手には鍋倉山がドシリと構えている。以前登った尾根がよく分かる。いくつかのアップダウンがあり、尾根がやや広くなると、山頂直下だ。ほんの一部分ガケとなっている雪壁を越えると山頂だった。登り始めは青空が広がる天気も徐々に雲が出始め、山頂では高曇りとなってしまっていた。それでも川内山塊のパノラマが目の前に広がっている。矢筈岳から青里岳、五剣谷岳、銀太郎、銀次郎の展望を楽しめる。数年前に歩いた尾根、踏破した山々だ。あの時のことが思い出され、懐かしい気持ちで眺めた。険しい沢の奥に連なる山々はより白く輝いて見えた。

太陽が隠れると風が冷たく感じる。今回は少し休んですぐに下山にかかる。正面に御神楽岳が構えている。深雪にワカンがとられたり、重いザラメ雪とともに滑ったりで大変な下りとなる。雪質がいいとワカンの下りも楽しいのに、グサグサの雪では足運びも楽ではなくなる。

555mの尾根の分岐から登ったルートではなく、北東に伸びている尾根を下ることにする。常浪川の流れと平行している尾根を行く。尾根が広くなるまでの急斜面が大変だった。もうどうにかしてくれ、という感じになってしまう。南大谷沢に落ちるまで尾根上を行きたかったが、戻る車道の距離が1.5〜2kmはあるだろうということと、悪雪に疲弊してしまい、良さそうな尾根を車道めがけて下ることにする。最後まで雪に足をとられ、疲労困ぱい状態で名古津スノーシェッドの脇に着いた。

<555mピーク>

<山頂に続く尾根・一番奥が山頂>


<御神楽岳を振り返る>


<鍋倉山>


<大方山頂からの川内山塊>

<御神楽岳を正面に下る>