大倉山(山スキー)
個人山行(山スキー・なんちゃってテレマーク)
【日時】2010年1月2日(日)
【メンバー】T,M(悠峰山の会山スキー突撃隊)
【天候】 山頂小雪/時々晴れ
【山域】 会津
【地形図】 安座
【時間記録】 関根除雪終了地(標高251m)8:00 − 589m標高点付近(小休止)09:24〜09:30 − 705標高点10:06 − 山頂950.2m<昼の憩い>11:18〜13:00 − 簡易水道タンク? 13:42〜13:46 − 関根除雪終了地14:00
本年最初の山行は,大倉山である.この山は,磐越道西会津ICを降りて,10分ほどで登山口に至る手頃な山だ.昨年末には,このあたりに大雪が降り国道49号線が西会津付近で1日以上通行止めになった.雪の量は十分だろう.突撃である.
安座川沿いの林道の除雪は関根の集落への曲がり角の251m標高点で終わりだ.以前は少し先の簡易水道のタンク?まで除雪してあったが,最近はここまでだ.20分近く余計に歩くことになる.
天気予報では,1日には寒気が入って大荒れになるとのことであったが,このあたりの気温も高い.雪質は期待できない.
歩き始めて15・6分で安座川にかかる橋を渡り,昨日付けたと思われるトレースと分かれ,すぐに杉林に取りつく.意外と雪は締まっており,それほど悪くない.上に走る林道へ上がる急斜面では,さらに雪が良くなり,30cmほど潜る.
林道に上がると,昨日のトレースが上へと続いている.いつもは,そのまま沢を詰めて,まっすぐ589mの標高点を目指すが,せっかくあるトレースを利用しない手はないわけで,林道に忠実に付いたトレースをせっせと歩く.予想外に雪質は良く,粉雪とは言わないが,綿雪程度の雪で,帰りの滑りも十分楽しめそうだ.
そのトレースは,標高470m付近で終わり,どうやらそこから引き返したようだ.林道とも別れ,おおむね夏道沿いに杉林の中の歩きやすいところを探しながら登る.
標高550m付近でやっと杉林から開放され,灌木帯を歩くようになると傾斜も緩み,平坦地となり,いつの間にか雪もやみ,日も差してくる.標高570m付近の開けた場所で,小休憩をとる.
大倉峠へと向かう道と分かれ,気持ちのよいブナの混じった林を登る.雪はすっかりふかふかの粉雪となり,少し傾斜が増し,大きなクロベが見えてくると705m標高点だ.
【705m標高点先の尾根】
【750m付近】
時期によっては雪庇のできる尾根から左手の急斜面に取りつく.ここが最も滑りが楽しめる斜面だ.大きくジグを切り,尾根なりに登って行く.ここを登りきると一旦傾斜が緩み開けた平坦地に出る.視界が良ければ,振り向くと高陽山や大日岳が望めるポイントだ.
【780m付近】
ここからは,大きな杉の混じった尾根をひたすら登る.やがて左手に889mの標高点と肩を並べるようになると,山頂も近い.
【山頂手前の小ピーク(奥)】
【山頂(南側を望む.)】
緩急を交え,最後の小ピークを越えると山頂だ.山頂そのものは,木がなく開けているが,その周りには,どの方向にも大きな杉があり,この時期でも展望はきかない.
風を避け,体が冷えないうちにスキーのシールを外し,穴を掘ってフライをかぶり昼の憩いとする.くつろいでいるうちに再び雪が降りだす.
ゴーグルを取り出し,お楽しみのスキーだ.適当な粉雪で楽しめる.急斜面もあっという間に終わり,589mの標高点を過ぎると,杉林だ.ここまで降りると雪もやみ,雪も重たくなっている.
ここから登ってきたコースと分かれ,帰りはいつものようにまっすぐ沢沿いに滑り降りる.うねりのできた先のわからない杉林を滑っていくと,標高450mではっきりとした林道に出る.
そこから,先は沢型がはっきりする急斜面で,先の見えない大きなうねりを回り込みながら高度を落とすと,トレースのついた林道に出る.あとは,林道をちょっと滑り,いつも登る簡易水道タンクに至る急斜面を滑って安座川沿いの林道に出る.
ここで,ゴーグルやザックについた雪を落として,体制を整え車まで林道を滑って戻る.
狙い通り,雪は十分で,しかも期待していなかった雪質も思いのほか良く,滑りも十分楽しめた.大倉山は,標高550m付近までの杉林がちょっと問題であるが,林道歩きもそれほどなく,新潟から近く,手頃なスキー山である.
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