代塚山(山スキー)

個人山行(山スキー・なんちゃってテレマーク)

【日時】2011220日(日)

【メンバー】Oza1,M(悠峰山の会Nテレマーク突撃隊),ゲストN

【天候】 快晴

【山域】 飯豊

【地形図】 大日岳・川入

【実録時間】 藤巻(標高532m8:00 − 尾根取り付き(標高610m08:35    標高840m尾根  10:03 <大休止> 10:27    山頂1231.6m 11:24 <昼の憩い> 12:57    2砂防ダム(標高625m13:47~13:58 −第1砂防ダム(標高595m14:02~14:10    藤巻 14:23


八甲田山粉三昧お気楽遠征帰りの次の山は,飯豊の前衛峰である会津の代塚山に突撃である.安田ICを早朝6時に出発したので,8時ちょうどには藤巻を出撃だ.すぐに橋を渡って新稲荷峠へと続く県道を歩くとすぐに田んぼ思われる開拓地のところで県道と分かれ,右に折れて林道なりに歩く.放射冷却で冷えた雪は固く閉まり,つぼ足でもそのまま歩けそうだ.20分も歩くと第1砂防ダム(勝手に名付けています.)が現れる.右岸側でそれをやり過ごし,つい道なりに歩いて行き,当初登ろうと考えていた尾根よりもひとつ東側の尾根に取り付いてしまう.

私は,ここでシールを付け,二人には先に登ってもらう.当初登る予定の尾根もこの尾根も取り付きが杉林になっていて一番急登である.この尾根は,3年前にも登っており,山頂に至るには特に問題は無いので,そのまま突き進む.ところが,取り付きの急登が思ったよりも結構ガリガリで,慣れていないとちょっといやらしい.N氏には先に行ってもらい,慎重に登る.固く締まった雪面にスキー板をけり込んでいるとテレマークビンディング(7tm)のクライミングサポートが外れてしまう.昨年の高地山でも外れてしまい,雪面に落としてしまい,それを探して往生したのを思い出す.仕方なく失くしてしまわないように外してポケットに入れてクライミングサポートなしで登る.とほほである.7tm,クライミングサポートに問題があるぞ.

なんとか急登を終えて,標高750m付近で尾根上に出る.やれやれ一安心である.いくつかの小ピークを巻いて気持ちのいい尾根をN氏を追って余裕で歩く.N氏の谷間に響き渡るコールが聞こえると,N氏は標高850m付近で待っていてくれた.ここで大休止だ.

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【標高800m付近の尾根】

919mの標高点を越えると尾根は一気に広くなり,どこでも好きに歩けるようになる.気持ちのいい尾根をたらたらと登って行く.標高1000mを越すようになると,大きなブナが現れる.見覚えのあるブナもいくつかある.標高1100m付近からは大きなブナだけの大きく開けた斜面となる.山頂のピークが良く分かる.雪は真っ白で,全然汚れておらず,ブナと雪面が快晴の空に映える.パーラダイス!

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【標高990m付近,梢越しにわずかに山頂ピークが見えている.】

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【標高1060m付近】

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【標高1150m付近,奥のピークが山頂】

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【標高1190m付近】

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【標高1190m付近,再奥の二つのピークは栂峰と飯盛山】

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【山頂ピーク,北側鞍部から】

山頂のお椀を伏せたような顕著なピークには,ブナに混じって,ここだけにとりわけ大きな岳樺が数本立っている.山頂から更に北側にもわずかな小ピークがあって,そこから松平峠へと尾根は一旦高度を落として続いている.その先には三国岳へと続く巻岩山,疣岩山そして地蔵岳の白い稜線が大きく広がっている.飯豊から続く峰々の先には,懐かしい栂峰や飯盛山,さらにその奥には少し霞んで吾妻連峰が白く望める.

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【巻岩山,疣岩山から三国岳へと続く稜線】

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【山頂鞍部:3D

その小ピークと山頂の間の鞍部にテーブルと椅子をセッティング(ただ,雪を掘っただけですけど.)し,昼の憩いとする.今日は風もほとんどなくポカポカである.思わず昼寝をしたくなるぐらいだ.

暖かいので,帰り仕度も余裕である.帰りは,山頂のピークを西側から軽く巻いて,大きく開けた大斜面に出る.雪も適当に腐り,なんちゃってテレマークでも楽しく自由に線を引くことができる.

楽しく滑っていると,あっという間に本日唯一赤テープを取り付けた,標高950m付近である.ここからは登路と分かれ,まっすぐ南に降りる尾根に移る.ここも適当に斜度があって楽しめるが,下るにつれて雪質が難しくなるうえに,木も次第に密となる.ここは,尾根の右や左の滑りやすいところを探しながら滑って高度を下げる.

標高720m付近から尾根の南側が杉林となり,反対の北側は急ではあるが,雪崩のせいか木がなく,開けている.少々曲がりにくい雪ではあるが,標高700m付近から北側の急斜面の雪を崩しながら第2砂防ダム(これも勝手に名付けています.)まで一気に滑り降りる.第2砂防ダムを左岸側に渡ったところで,後続を待って小休止とするが,N氏はどうやらそのまま杉林を南側にトラバース気味に滑って行ったようである.しばらく待ったが来ないので,沢なりに滑って行くと,果たしてN氏は第1砂防ダムで待っていた.あとはそのまま林道をすたこら滑り終えるだけ.

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【第2砂防ダム上部の降りてきた尾根】

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【第2砂防ダム】

代塚山は,林道を詰めていった沢からの最初の取り付きがちょっと急だが,その先はすっきりと無駄なく尾根が山頂に向かっていて,変化も適当にあり,山頂付近は大きく開けて会津盆地から飯豊まで素晴らしい展望が楽しめ,山頂から標高900m付近までは樹間も広く斜度も適当なスキー山である.

登路         降路