昼  闇  山

個人山行 oza1
【日時】201153-4日(祝日/火・水)
【メンバー】3
【天候】晴れ/曇り
【山域】海谷山塊
【地形図】国土地理院1/25000/湯川内
【時間記録】
<5/3>焼山温泉8:35 − アケビ平 10:00頃 − 1265mテン場 12:50
<5/4>1265mテン場 7:00 − 昼闇山9:28-9:45 1265mテン場 10:35-11:20 −焼山温泉12:40


 4/30にОと飲んでいるときに、5月の連休に1泊2日で何処か行こうかという話になり、旧友のFに連絡を取り、まだ行ったことのない昼闇山に行くことに決めた。五剣谷以来二年ぶりのOOFトリオによる山行が決定する。

久しぶりのテント泊なので、支度が大変である。5時にOとFを迎えに行く予定が15分程遅刻する。

高速をひたすら走り、能生ICで降り、一般道から登山口である焼山温泉脇の林道に入ろうとしたとき、突然後から紺のVWがプッ、プァーとクラクションをならし、車の隣につけた。少し恐そうなおじさんが、窓を開けて今にも怒りだしそうな顔でそちらは行けないと言ってきた。「山に行くんですが」と言うと、最近はそんなことをいって山を荒す悪いやつが多いと言ってきた。どうやら山菜取りを警戒しているようだ。車を留める場所はないですかと聞くと、登山の人ならうちの駐車場に止めてもよいが鍵を預けて帰りに温泉に寄っていくことが条件だという。なんだか釈然としないが、まあしょうがない。焼山温泉に車を留めて、鍵を預けて歩き出す。林道脇はまだまだ雪が多く、ふきのとうぐらいしか生えていない。一体何を採るなというのやら。林道の除雪部分はすぐに終わり、雪の上を歩くようになる。

アケビ平までは緩やかに登っていくが、やがて次第に大きな斜面が現れる。灌木がまばらで、傾斜も適度。なるほど山スキーのメッカというのも頷ける。スキーで来ればよかったなあ。

 右側に大きく烏帽子、阿弥陀山、後ろに鉾ケ岳と迫力の山が囲み、雄大で絶景のロケーションの中、心も軽やかになる。しかし、しかし、荷が重く苦しい-----。体力、気力はどんどんしぼみ、1265m地点が広く平らで絶好のロケーションとなっていたので、ここでテントを張ろうと、1時前に早くも今日の行動を切り上げた。日はまだ高いが、鉾ケ岳を見ながらまずはビールで乾杯する。時間はたっぷりある。こんなゆったりした山行も久しぶりだ。テントに入り、ゆっくりと宴会を始める。しかし、まだこんな時間だなんて言っていたのもつかの間、気がつくと10時を回っていた。

 翌朝は7時に出発。まずまずの天気の中をアイゼンをつけ登り始める。下から見ると上部の傾斜がきつく、とても厳しい感じがする。無理じゃないかと言うとFがそんなでもないぜと言う会話を繰り返しながら登っていく。

登るにつれ左側に焼山と火打山が堂々たる姿を現し始めた。なんという品格。ほんとうに立派な山だ。思わず手を合わせてしまいそうだ。2ケ所ほど滑落しそうなほど急な斜面を通過し、928分、待望の山頂部に着いた。山頂は360度の展望が広がり、火打山、焼山、金山、雨飾山それに海谷山塊の山々が取り囲んでいる。しばし景色を堪能し、名残惜しいが記念写真をとって下山する。下山は慎重になる場所もあるが、シリセードも交え、快調に下る。途中、新潟から来たという男女の二人組みに会う。昨日は我々よりもっと下でテントを張ったらしい。 昼闇山頂から1時間ほどでテントに到着。テントを撤収し更に下る。午後1時前には焼山温泉に到着した。約束通り焼山温泉に行くと、昨日、声をかけてきたおじさんがフロントにいた。今度は愛想よく接してくれ、風呂を案内してくれる。温泉は広く、きれいなお湯だった。500円でこれであれば大満足だ。風呂上りに食事もし、俺は「越後もちぶたちゃーしゅーめん」、他の二人は糸魚川名物の「ブラック焼きそば」を食べたが、どちらもおいしかった。

時間もゆったり、今回はのんびりした良い山行となった。

昼闇谷方面を見る




鉾立山                          烏帽子岳〜阿弥陀山


昼闇山頂を見る




山頂への難所




最後の登り                              山頂


火打山と焼山



GPS軌跡