白馬岳〜唐松岳

会山行ku-ninn112
【日時】201181416日(お盆)
【メンバー】2
【天候】
【山域】北アルプス
【地形図】
【時間記録】
<8/14>晴れ→曇り 新潟4:30 = 白馬 = 猿倉9:05 − 白馬尻小屋10:2010:30 − 雪渓10:50 − 雪渓終り12:2012:40 − 葱平13:15 − お花畑14:1514:25 − 頂上小屋15:00(泊)
<8/15>晴れ→曇り→雨 テン場6:00 − 杓子岳7:207:30 − 鑓ヶ岳8:408:50 − 分岐9:10 − 天狗山荘9:4010:00 − 天狗ノ頭10:25 − 天狗ノ大下り10:50 − 一峰12:0012:15 − 二峰南峰13:1013:25 − 唐松岳14:0514:10 − 唐松小屋14:30
<8/16>曇り→晴れ テン場8:25 − 八方池山荘10:35


今年のお盆は白馬岳から唐松岳のキレット越えを行くことになった。登りは白馬の大雪渓だ。何度か白馬に登っているが、大雪渓は初めてのルートだった。白馬温泉街の駐車場に車を止め、バスで猿倉まで行く。ここから林道を行き、山道になると白馬尻小屋に着く。大勢の登山者でにぎわっている。河原沿いを少し行くと大雪渓の取り付きだ。午後近くになっているので雪渓はガスが湧き始めていた。雪渓も大勢の登山者が行き来している。トレースがしっかりしているので、アイゼンを付けなくても支障はない。7月に登った針ノ木雪渓よりもスケールが大きく感じる。それでも1ピッチ半で雪渓の終り、葱平に着いた。

ここからのお花畑がみごとの一言だった。色とりどりの花々が咲き乱れている中を行く。歩いては止まり、見渡しては写真を撮ったりしながら登る。これほどまで高山植物が素晴らしいとは思っていなかった。素晴らしい花々の景色を写真に表せられない自分がもどかしい。お花畑は頂上小屋まで続いていた。頂上小屋のキャンプ場で幕営。やや余裕のテント数だ。テントを張り終えくつろぎ始めた頃、夕立となる。夜は月夜で、白馬山荘の灯りが山中と感じさせないきらびやかさだった。

 翌日は晴れ。稜線に上がると、劔岳がそびえ立っていた。白馬岳を背に杓子岳、鑓ヶ岳と登る。同じ行程の登山者が多い。鑓ヶ岳から砕石の急斜面を下ると鑓温泉への分岐となり、緩やかな下りで天狗山荘に着いた。多かった登山者は鑓温泉に向かい、天狗山荘は静かな雰囲気の中にあった。遅くまで雪が残り、ここも高山植物が咲き乱れていた。雲上の小さな楽園といった感じで、ここで一度ゆっくりと過ごしてみたい。ここから天狗ノ頭を過ぎ、天狗ノ大下りまでは稜線漫歩。そして、大下りから400m近くを下ることになる。天気は下り坂で、ガスがかかり始めている。こまかい砕石の急斜面をいっきに下りきると不帰ノコルで、ここから登りとなる。不帰一峰には2人が休んでいた。下ってきた大下りがよく見える。行く手の不帰二峰はガスの中だ。岩場が続き、鎖場やはしごなどが連続して出てくる。しかし、濡れていないので、慎重に登れば怖くはない。二峰北峰に登ると緩やかに南峰に着いた。すれ違う人もいなかったので、順調に来られたといった感じ。北アルプスとは思えないほど静かな山歩きだ。

南峰からは広い尾根上を行く。不帰三峰を目指して歩いていたら、手前のピークに大勢の登山者が見えた。唐松岳だった。三峰はピークをまいてきたようだ。唐松岳は数年前のお正月に登頂したことがあった。快晴で風もそれほど強くない冬の登頂にはチャンスの状況で、冬の劔岳を見てみたいという強い思いで立った山頂だった。今回はガスの中で展望は皆無だ。大勢の登山者が行き交う山頂を後にし、頂上山荘に向かった。テン場は山肌をジグザグに下ったところにある。山荘付近もすごい人だったが、テン場は空いていた。水は雪渓の融水が使えそうなのでくみに行く。テントを張り終えた直後に雨が降り出す。傘を差して山荘にビールを買いに行っただけで、グッショリと濡れてしまった。

 最終日はガスの中の朝を迎えた。下るだけなので、ゆっくりと過ごして出発する。下り始めてすぐに登ってくる人たちに会う。それからは湧き出てくるといった感じで登山者が登ってくるではないか。だが、それにびっくりしているどころではなかった。ハイキングコースとなっている八方池は人に埋め尽くされていた。ものすごい人の数だ。標高2000mはあるので、ここも高山植物が豊富なところなので人気があるのもうなずける。また、晴れていれば不帰キレットがよく見えるのだろう。今回、縦走時も視界が得られなかったので、もう一度歩いてみたいコースとなった。唐松岳や白馬岳の人の雑踏と静かな縦走路のアンバランスがおもしろいし、天狗山荘にも泊まってみたい。

時間も早いので、スキー場を歩いて下りようかなどと話していたが、「凶暴な牛を放牧中のため、立ち入り禁止」となっていた。牛に囲まれれば怖いだろう。それも凶暴な牛だったらなおさらだ。リフトとゴンドラを乗り継ぎ下山した。




<鑓ヶ岳からの白馬岳と杓子岳>



<杓子岳と鑓ヶ岳>


<白馬岳のテン場と白馬岳>


<天狗山荘と鑓ヶ岳>


<唐松岳頂上山荘とテン場>


<クルマユリ>




<イブキジャコウソウ>



<ミヤマオダマキ>


<ウルップソウ>



<トウヤクリンドウ>


<ウサギギクとチングルマ>