鳥屋森山

会山行ku-ninn104
【日時】2011213日(日)
【メンバー】5
【天候】曇り/雪
【山域】飯豊山塊
【地形図】飯里
【時間記録】安田IC7:30 − 登山口9:00 − 鳥屋森山12:1514:30 − 登山口16:30


昨シーズン登った鳥屋森山に再度行くことになった。山スキー2人、スノーシュー2人、ワカン1人の編成だ。西会津の極入の奥、弥生集落への分岐の橋で広く除雪されているところに車を止めて、先ずは林道を行く。

天気は冬型ということだが、時折日も差している。沢沿いに行く林道がカーブし沢から離れる所で、沢の対岸の尾根に取り付く。昨年は雪が少なかったのか沢が渡れず、林道をそのまま行ったが、今年は雪がまったりと付いているのでなんなく渡れた。尾根上に出るまでは崖といってもいいほどの急斜面。雪が一回解けてクラスト状態になっているところに新雪がサラリと付いている感じで、スノーシューの私はまだ登れるが、山スキーはエッジが滑って大変そうだ。一人は諦めて、林道に戻った。尾根上に出るとやっと登りやすくなり、林道に出る。この短絡ルート、距離にしてみると、林道の2分の1以下だ。下部をクリアできればこちらのほうが断然楽だ。

 林道からまたすぐに尾根に乗る。新雪はスノーシューで20cmほどだろうか。軽いので、それほど苦にならない。中急斜面の尾根を快適に行く。尾根は徐々に方角を変え、東から南に変わったところで小休止する。ここまで2時間半。山スキーのひとりが先頭で飛ばし、みんなヘトヘトだった。

 ここが、鳥屋森山への分岐となるところだ。最初に来た時に見つけられなかったところだ。ここから鞍部に下り、鳥屋森山に登り返す。鞍部周辺は幻想的なブナ林となっている。雪は深くなり、ふくらはぎくらいまでもぐるようになる。山頂稜線への急斜面をジグザグに登る。斜面がゆるやかになり、針葉樹が出てくると山頂だった。

山頂は針葉樹が多い。昨年来た時はヤブもうるさく感じられたが、今年はそう感じないのは、やはり雪が多いのだろう。青空が広がる天気となった。ガスがかかり真っ白の飯豊が見渡せられなかったのが残念。天気が良いので、山頂でお昼の休憩とする。今回は雪作業のプロ≠ェいないので、自分たちで雪のテーブルとイスの作り、テントフライを張って場所を作った。ややいびつとなったが、外気を遮断するだけで快適な空間を作り出せる。

 お昼休みをしている間に天気は悪くなり、出発する時はブリザード状態となっていた。自分たちの足跡も風で消えてしまっている。赤テープを頼りにブナ林を一気に下る。鞍部を越え、標高を下げると何もなかったかのように、静かな山へと戻った。1000mにも満たない山でこの厳しさだと、高山は相当荒れているのだろう。

帰りも林道の短絡ルートをとる。下部はもちろんスノーシューは外し、ツボ足で下りる。林道を下る山スキーよりも早いと思っていたのもつかの間、最終地点で追い越されてしまった。やはり山スキーは早い。さて、昨年ブナ林で見つけたヒラタケだが、あのブリザード状態の中、とても探すことはできなかった。残念。心残りの山となってしまった。


 <薄日が差してきた尾根道>


 <昼食のテーブルとイスを作る>




<テントフライを張り、昼食とする>


<下山。少し下ると静かな山に戻った>