大方山(山スキー・テレマーク)

個人山行(山スキー・なんちゃってテレマーク)

日時】201219(月)

【メンバー】Tロール,Oza1,M(悠峰山の会山スキー突撃隊)

【天候】 小雪

【山域】 川内

【地形図】 室谷

【実録時間】 名古津(標高270m)07:30 − 標高420m地点<休憩>08:3008:40    標高800m<テン場設営>10:3010:54    山頂11:0511:15    テン場<テント祭りの儀>11:1712:50    名古津14:15



今シーズン3回目の山は上川村,室谷近くの山,大方山である.昨シーズンの定例山行では標高570m付近の尾根で引き返したので,今回は山頂を目指す.

津川インターを降り,室谷方面に車を向ける.あたりはまだ薄暗い.早く出発し過ぎたような気もしたが,取り付きを間違えたりして,結局歩き始めは午前730分で,丁度よかったようである.

昨年来た時は大雪で除雪中でもあり車を置く場所がなく,室谷の手前のスノーシェッド内に駐車し,一旦戻ってから登った.今日は駐車できる場所を探しながら走っていると名古津の手前にあるスノーシェッド前方に車が置ける広い除雪跡があったので,うっかりそこに駐車して歩き始めようとしたのである.

気を取り直して再び車に乗って名古津に至ると名古津の民家に行くT字路部分が広く除雪してあったので,今日はそこに車を置く.

歩き始めると,昨年は気が付かなかったが大きな砂防ダムがあり,その左岸側を進むとその上部が大きな切り開きとなっていて,今回はそのままそこを登って行く.その切り開きが沢になって終わるところで右手の杉林に入ると,僅かな登りで標高300mの鞍部に出る.

昨年よりも雪は少ないが,それでも傾斜のあるところでは,膝くらいまでのラッセルで,滑るには十分である.この鞍部から明瞭な尾根となって傾斜が増し,灌木の林となりぶなの木も現れる.なるべくキックターンをしないで登れるようにコースを選びながら高度を稼ぐ.

460mの標高点を右手に見ながら,更に急斜面をひたすら登る.その急傾斜も標高480mくらいで終わり,ここで本日1回目の休憩をとる.ここまで1時間だ.

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標高480m付近

ここから,標高580m付近で東西に伸びる別な尾根に出るまでは特に明瞭な尾根ではなくなり,いよいよその尾根に近づくと傾斜はあるが,どこでも好きに登りやすいところを歩けるようになる.

昨年のテン場を右手にやり過ごし,ここからはひたすら東西に伸びる尾根に乗って歩く.この辺りは,それなりに起伏があったり,大きな杉や五葉松の大木がその先を隠していたりしてルート取りに苦労するが,付かられたばかりと思われるカモシカのラッセル跡をたどると間違いがないようだ.

この先の尾根は傾斜もあり,しかも細くなっているところもある.雪崩には注意が必要だ.それにしても,尾根の下にはおいしそうな斜面がはるかに広がっていて,滑ったら楽しいだろうなぁ,と眺めていると,いつの間にか一部に青空も広がり,右手には鍋倉山,左手には御神楽岳がはるかに望める.山頂の景色が楽しみである.

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奥の杉の生えている付近が昨年のテン場尾根(610m付近から)

尾根を忠実にたどりながらひたすら登る.カモシカラッセルはまだまだ続いている.ウサギの足跡もそこかしこにある.ようやく山頂とおぼしき白いピークが見えてくる.どうやら山頂付近には木はなく,雪庇ができているようだ.

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640m付近から山頂を望む.(山頂は奥の矢印)

標高700mくらいまでは,杉や五葉松が生えている細い尾根をたどるので,ルート取りも制限されるが,それを過ぎると尾根は広くなり,概ね好きに歩ける.

いつの間にか見えていた青空はなく,再び小雪が舞っている.そこそこ平らなところがある標高750m付近でテン場にするのがいいのではと以前来たことのあるOZA1に尋ねると,テン場は山頂直下にいいところがあるとのことなので,更にそこを目指す.そこまでは,あと僅かだがエネルギー補給をしてから再び登る.

確かに標高820mのところが,いくらか平坦になっていて,ぶなも姿良く立っている.本日は,そこをテン場とする.今日は隊員OZA1のNewテントのお披露目である.当然本日は悠峰山スキー突撃隊テント祭り開催の運びとなる.山頂に行く前に入念に整地をしてテントをセットする.

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【標高820mのテン場,この上には木のない白い斜面が広がっている.

テントの先の急斜面を登るとその上にはもう目立った木はなく,山頂に続く尾根のこちら側に雪庇が張り出している.雪庇の一部切れているところを目指して登る.何度かジグを切ってようやく山頂に立つ.途中では青空もあったのに,あいにく小雪が舞っている.御神楽岳も鍋倉山はもう見えない.残念!

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山頂から,テン場までおいしい急斜面が広がる.かすかに黄色いテント(矢印)が見えます.

写真を撮ると,すぐにスキーをセットして上の写真の雪庇で隠れて見えないおいしい斜面に滑り込む.テン場までは,あっという間.たまりません.

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テント祭り終了

テント祭りの儀を無事執り行い,あとは滑って降りるだけ.一部尾根は細く急で,立ち木もあるが,雪がいいので快適である.

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標高750m付近

のんびりと楽しみながら滑り降りる.風がないので,登りのトレースとカモシカラッセルがしっかりと残っている.もっとも,このルートはほとんど尾根なりなので迷うようなところはない.

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標高720m付近

 

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五葉松のトンネルを通過する.(標高690m付近)

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460m標高点下の斜面,まだまだ快適斜面が続く.

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標高300m鞍部上部から杉林へのショートカット斜面

登ってきた300m鞍部までは行かずに,杉林へ至る左手の急斜面に滑り込む.昨年も同じところから,滑った.その時は,雪に隠れた木に引っ掛かり,前方一回転してしまったが,今回も木に引っ掛かり同じく前方一回転である.学習効果なし.

後は杉林から,砂防ダムに至る切り開きに抜け,再び杉林に入り,登り口とは違う車のところに滑り降りて終了.

久しぶりに初めての山で,快適な山行ができて満足である.大方山なかなか良いぞ.

                                                                             登路 ---------- 降路 -----------