大 東 岳

個人山行ku-ninn140
【日時】201292223日(連休)
【メンバー】2
【天候】9/22晴れ・9/23
【山域】二口山塊
【地形図】
【時間記録】
<9/22> 新潟7:00 = 二口温泉登山口12:00 − 樋の沢避難小屋14:55
<9/23> 小屋8:20 − 大東岳10:4010:50 − 5合目12:0512:15 − 登山口13:30


森が深い山に行きたいと地図を見ていたら、二口山塊の大東岳に目がいった。登山口から避難小屋まで2時間半、小屋から山頂を経由して4時間ちょいで下山できるので、泊まりで入れば、のんびり山行が楽しめる。ブナマークもあるし、小屋も三ツ星だった。それに蔵王連峰から縦走したときは山形県側に下りたので、大東岳には行っていなかった。



<裏コースの登山道>


新潟から途中朝食休憩をとっても、4時間半くらいで登山口がある二口温泉に着いた。天気は晴れ。ビジターセンターに車を止め、歩き出す。登山口には10台くらいの車が止まっており、沢の装備をしたパーティーが出発するところだった。大行沢沿いを行く登山道は裏コース≠ニなっているが、道標やベンチなどとても整備されている。3箇所の滝めぐりも楽しめるということだ。京渕沢を過ぎたころか端正なブナの林となる。天気も良いので、ゆっくりと遊びながら行く。


<桶の沢避難小屋>


途中、北石橋(・・・)入口の分岐を過ぎ、ブナ林が開けたところに樋の沢(とよのさわ)避難小屋はあった。小屋は沢屋さんであふれていた。それも若い人が多い。大行沢(おおなめ)ナメが続く、人気の沢だったのだ。見に行ったら、なるほどナメっぽい。そういえば、山岳雑誌に樋の沢避難小屋までの大行沢が紹介されていた、ような気がする。小屋は2階建てで、きれいな小屋だ。トイレがないのが難点だが、水場もすぐ脇にある。定員20名ということで、ほぼ満杯状態になっていた。天気も良いので、外で宴会をし始める。沢屋さんたちもおのおの焚き火をし、くつろぎ始めていた。やはり、沢登り=焚き火なのだ。


<大行沢>


 翌日は朝から霧雨状態。大東岳へは素晴らしいブナの原生林の中、急登が続く。弥吉さんが転げ落ちたという弥吉ころばし≠登り終えると、森林限界の上に出、傾斜がやっと緩くなる。そのまま行くと、大東岳山頂だった。一等三角点ある山頂だ。晴れていればどのような景色が広がっているのだろう。今年は天候に恵まれない山が多い。雨は本降りとなり雨具を着て、表コース≠下る。こちらもブナ林が広がる。キノコは……ツキヨタケはこれでもか!というくらいあちこちにはびこっている。ツキヨがあるのだからと探していたら、ウスヒラタケを発見。猛暑もやっと過ぎ、キノコの季節到来だ。ウシッシ!さっそく収穫する。表コースは合目ごとに石柱があり、良い目印となる。道も立石沢に近づくあたりから傾斜が緩くなり、登山口に着いた。


<ツキヨタケ>



<ウスヒラタケ>


 帰ってから、大行沢を調べてみた。「天国のナメ」と称される沢ということだった。駐車場からすぐに入渓するとゴルジュ帯やゴーロ歩きがあり、結構時間がかかるが、京渕沢を過ぎたあたりで入渓すれば、天国に続く!?ナメ滝の遡行が楽しめるらしい。ヒョエェ〜〜ッ!そんなことわかっていれば、私だって一念発起して沢歩きをしたかった。それと北石橋=B途中何気なく分岐を過ぎたが、これは自然が作り出した天然の石橋で、見事だという。ゲゲッ!見たかった。また、途中見た磐司岩≠ヘマタギの祖、磐司磐三郎さんに由来するということ。山頂からの展望といえ、心残りの山となってしまった。

思いつきで訪れた大東岳。一等三角点の点名はおおあずまやま≠ニなっていた。魅力いっぱいの山となった大東岳。また、行こう。忘れ物を取りに。